公認心理師の過去問
第3回(2020年)
午後 問131
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問題
公認心理師試験 第3回(2020年) 午後 問131 (訂正依頼・報告はこちら)
むずむず脚症候群について、正しいものを2つ選べ。
- 妊婦に多い。
- 鉄欠乏性貧血患者に多い。
- 運動によって症状は増悪する。
- 早朝覚醒時に出現する異常感覚が特徴である。
- 選択的セロトニン再取り込み阻害薬<SSRI>によって症状が改善する。
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この過去問の解説 (3件)
01
【正解:1と2】
「むずむず脚症候群」は「レストレスレッグス症候群」とも呼ばれ、夜になると出現する下肢を中心とした異常感覚により不眠や過眠を引き起こす病気のことを指します。こうした異常感覚は、足を動かすとすぐに消えますが、じっとしていると再び現れます。
原因は不明とされていますが、中年以降で、かつ女性に多い病気です。特に、妊婦や鉄欠乏性貧血患者に多いと言われています。
また、しっかりとした治療が必要な病気であり、嗜好品の中止や睡眠の工夫、適度な運動などが行われます。
こうした対応を行っても改善されない場合、薬物治療が検討されます。具体的な治療薬としては、レグナイトやドパミン作動薬の2種類があります。
以上から、1と2が正しく、3~5は誤りと分かります。
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02
正解:1・2
むずむず脚症候群では、じっとしている時に、脚がむずむずしたり、かゆみが出たりという不快感が現れます。症状は夕方から夜にかけて出やすいため、睡眠に問題が出て、日中に疲れを感じます。
1、 正しいです。
むずむず脚症候群は、どちらかというと女性に多く、遺伝、鉄欠乏性貧血、パーキンソン病、人工透析を受けている人、糖尿病、妊婦に起こりやすいといわれています。
2、 正しいです。
原因は明らかにされていないのですが、セロトニンやドーパミンといった神経伝達物質の働きが悪くなることと、鉄不足が関係しているといわれています。
3、足を動かすと不快感が減るといわれています。
4、症状は、夕方から夜に出やすいです。
5、SSRIは、セロトニンの取り込みを阻害します。薬物療法として、鉄不足を補うための鉄剤や、セロトニンやドーパミンの働きをよくするための薬を使います。
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03
正解は1と2です。
むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)とは、脚がむずむずする感じや、虫が這っているような感じなど、じっとしている時に脚に起こる異常な感覚のことを言います。
原因は不明ですが、妊婦や、鉄欠乏性貧血、糖尿病、関節リウマチ、パーキンソン病等が関連して症状が出ることがあります。
特に男性より女性に多く、どの年代でもみられます。
以上より、1,2は正しいです。
3.→むずむず脚症候群は、動かない時に症状が出るので、脚を動かすことで不快感が軽減・消失します。よって、3は誤りです。
4.→むずむず脚症候群は、早朝覚醒時ではなく、夕方から夜にかけて症状が出ます。よって、4は誤りです。
5.→選択的セロトニン再取り込み阻害薬<SSRI>の副作用でむずむず脚症候群のような症状が出ることがあり、症状は改善しません。よって、5は誤りです。
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