公認心理師の過去問
第3回(2020年)
午後 問136

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問題

公認心理師試験 第3回(2020年) 午後 問136 (訂正依頼・報告はこちら)

1歳の女児A。Aは離婚した母親Bと共に、Bの実家で祖父母や叔母と住んでいる。実家の敷地内には、伯父夫婦やいとこが住んでいる家もある。昼過ぎから深夜にかけて仕事に出ているBに代わり、祖父母や叔母がときどき農作業の手を休めて、Aの世話をしている。いとこたちが学校や幼稚園から帰宅すると、Aは年長のいとこに見守られ、ときには抱っこされながら、夕食までの時間を過ごしている。
Aに対する養育の解釈として、最も適切なものを1つ選べ。
  • クーイング
  • コーチング
  • マザリーズ
  • ミラーリング
  • アロマザリング

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この過去問の解説 (3件)

01

【正解:5】

事例からは、Bが仕事でなかなかAと関われない一方で、祖父母や叔母、いとこなどに面倒を見て貰っている様子が見て取れます。こうした状況を的確に表す概念を選べば良いわけですね。

1:「クーイング」は、舌や唇を使わなくても出せる、母音1音だけを使った赤ちゃんの声のことです。

2:「コーチング」は、その人特有の感情や思考のはたらきを行動の力に変えることで、目標達成や自己実現を促す、コミュニケーション技術のことです。

3:「マザリーズ」は「対乳児音声」とも言われており、赤ちゃんをあやすときの自然に出てくるやわらかい声かけのことを指します。マザリーズを行うことで、赤ちゃんに安心感を与えたり、赤ちゃんの注意をひきつけたりすることが出来ます。

4:「ミラーリング」は、相手の仕草や言動・行動などを真似することで、相手に好意や親近感を抱かせる心理テクニックのことです。

5:「アロマザリング」は、母親以外が育児を行うことを指します。「マザリング」と対を成す概念です。

この5つのうち、前述した状況を最もよく表しているものは5ですので、こちらが正解となります。

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02

正解:5

1歳のAが、母親と親族によって養育されているケースです。

1、クーイングとは、生まれて数か月の赤ちゃんの「アー」「ウー」といった発声のことです。

2、コーチングとは、相手の内にある力を引き出し、その人の成長を支え、育てるための技術です。

3、マザリーズとは、母親が赤ちゃんに話しかけるときの声が、高めのトーンになるなど、乳幼児に対して声掛けするときの話し方です。

4、ミラーリングとは、相手と同じような振舞いをする(相手にとっての鏡になる)ことで、相手に親しみを持たせるための手法です。

5、 適切です。

アロマザリングは、母親以外の祖父母や保育園など、社会で子育てを分担することです。

このケースのAは、祖父母や叔母、いとこに見守られています。

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03

正解は5です。

1.→クーイングとは、生後1~3ヶ月後の赤ちゃんが「あー」「うー」と言うような、舌や唇を使わない1音の発音のことを指します。よって、この養育の解釈としては当てはまりません。

2.→コーチングとは、ビジネスマンに向けた、目標を達成するために必要となる能力や行動をコミュニケーションによって引き出す能力開発法のことを指します。よって、2は不適切です。

3.→マザリーズとは、お母さんが無意識に子どもに向かって話しかけている言葉を指します。お母さんが意識的に高い声で赤ちゃんに話しかける等の様子を指します。よって、3は不適切です。

4.→ミラーリングとは、相手の真似をして、相手に親近感を抱かせることを指します。Aのいとこたちについて、特にAの真似をしてAに親近感を抱かせるという養育をしている記述はないため、4は不適切です。

5.→アロマザリングとは、母親以外の人が子育てをすることを指します。この事例の場合は、いとこや祖父母、叔母が子育てをしているため、5は当てはまります。よって、5は適切です。

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