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公認心理師の過去問 第3回(2020年) 午後 問139

問題

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87歳の女性A。Aは、軽度のAlzheimer型認知症であり、日常生活において全面的に介助が必要である。特別養護老人ホームのショートステイ利用中に、介護士Bから虐待を受けているとの通報が、同僚から上司に寄せられた。施設の担当者がAに確認したところ、Bに太ももを平手で叩かれながら乱暴にオムツを替えられ、荒々しい言葉をかけられたとのことであった。Aは、夫と死別後、息子夫婦と同居したが、家族とは別の小屋のような建物で一人離れて生活させられていた。食事は、家族が気が向いたときに残り物を食べさせられ、食べ残すと強く叱られたことも、今回の調査で判明した。
AがBと家族の双方から受けている共通の虐待として、最も適切なものを1つ選べ。
   1 .
性的虐待
   2 .
経済的虐待
   3 .
身体的虐待
   4 .
心理的虐待
   5 .
ネグレクト
( 公認心理師試験 第3回(2020年) 午後 問139 )
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この過去問の解説 (3件)

59

【正解:4】

高齢者虐待については、以下のサイト(※)をご参照下さい。

本事例においていくつか虐待と見るべき記述がありますが、Bと家族の“両方”から受けているものを選ぶという点がポイントです。そこで、まずはそれぞれを整理してみましょう。

Bから受けている虐待は、

①太ももを平手で叩かれながら乱暴にオムツを替えられる。(→ 身体的虐待)

②荒々しい言葉をかけられる。(→ 心理的虐待)

家族から受けている虐待は、

①家族とは別の建物で1人で生活させられる。(→ ネグレクト)

②家族の気が向いたときに残り物を食べさせられる。(→ ネグレクト)

③食べ残すと強く叱られる。(→ 心理的虐待)

となります。

両方から受けている虐待は「心理的虐待」ですので、4が正解となります。

https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/zaishien/gyakutai/understand/about/index.html (R3.7.29取得)

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19

正解:4

Aが介護士と家族から受けた行為から、虐待の種類を特定する問題です。

介護士からは、「叩かれる」「乱暴に介護される」「荒い言葉をかけられる」とのことです。「身体的暴力」や「言葉の暴力」があります。また、乱暴ながらも介護はされているため「ネグレクトではない」状況です。

家族からは、「小屋で一人で生活させられる」「食事が不十分」「強く叱られる」とのことです。生活の場では「介護が不十分」で「言葉の暴力」のある状況です。

1、 性的虐待は、わいせつな行為をしたり、させたりすることです。

2、経済的虐待は、本人が希望してもお金を使わせなかったり、勝手に本人の財産を使ったりすることです。

3、身体的虐待は、殴る、蹴るなどして、身体に傷などを生じさせる行為のことです。

4、共通の虐待です。

言葉の暴力は心理的虐待にあたります。ここには、無視する、嫌がらせをする、脅すなども含まれます。

5、ネグレクトは、住環境が劣悪、清潔が保たれないなど、高齢者の世話をせず、介護を放棄することです。

児童虐待は上記5種類のうち、経済的虐待を除いた4種類ですが、高齢者の虐待は選択肢にある5種類といった違いがあります。

10

正解は4です。

1.→性的虐待とは、「上下の発生する関係性において、上位の者がその力を濫用もしくは悪用して、下位の者の 権利 ・ 人権 を無視して行う、性的な侵害行為」を指します。

介護士B からも息子夫婦からもこのような虐待は受けている様子はないため、1は不適切です。

2.→経済的虐待とは、「人の財産を不当に処分したり侵奪したりして、経済的な境遇の面で人に苦痛を与える虐待」のことを指します。

介護士Bも、息子夫婦も、特にAの財産を不当に処分や侵奪したりはしていないため、2は不適切です。

3.→身体的虐待とは、「外傷などの身体的異常を与えるような虐待」を指します。

介護士Bについては「Bに太ももを平手で叩かれながら乱暴にオムツを替えられ」たという記述があるため、身体的虐待が疑われますが、息子夫婦からは特に外傷を与えられている様子はないため、双方から受けている虐待とは言えません。よって、3は不適切です。

4.→心理的虐待とは、「脅す、嫌味を言う、罵倒するといった言葉の暴力、無視するなど、精神的ダメージを与える虐待」を指します。

介護士Bからは「荒々しい言葉をかけられた」とのことであり、息子夫婦からは「食べ残すと強く叱られた」とのことなので、介護士Bと息子夫婦の双方から心理的虐待を受けていると言えます。よって、4は適切です。

5.→ネグレクトとは、「養育者による、高齢者に対する不適切な保護、すなわち、衣食住を十分に世話しない場合や、精神的・医療的なケアを十分に行わない場合など」を指します。

介護士Bからは特にそのようなケアが行われなかったという記述はありませんが、息子夫婦からは「家族が気が向いたときに残り物を食べさせられた」とのことですので、息子夫婦のみからネグレクトを受けていると言えます。よって、5は適切ではありません。

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