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公認心理師の過去問 第3回(2020年) 午後 問148

問題

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A社は、新規に参入した建設業である。最近、高所作業中に作業器具を落下させる事例が立て続けに発生し、地上で作業する従業員が負傷する事故が相次いだ。そのため、事故防止のための委員会を立ち上げることになり、公認心理師が委員として選ばれた。委員会では、行政が推奨する落下物による事故防止マニュアルが用いられている。
事故防止の仕組みや制度の提案として、不適切なものを1つ選べ。
   1 .
マニュアルの見直し
   2 .
規則違反や不安全行動を放置しない風土づくり
   3 .
過失を起こした者の責任を明らかにする仕組みづくり
   4 .
過去のエラーやニアミスを集積し、分析する部門の設置
   5 .
従業員にエラーやニアミスを率直に報告させるための研修
( 公認心理師試験 第3回(2020年) 午後 問148 )
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この過去問の解説 (3件)

39

【正解:3】

極めて馴染のない類の問題だろうと思いますが、こちらの資料(※)に関する問題となっています。こちらにはOSHMS指針について書かれています。

OSHMSはOccupational Safety and Health Management Systemの略で、労働災害の発生を防止するために、そのこのリスクを低減する取組を、事業場の組織全体として、その取組を確実に、そして継続的に実施することにより、効果的な労働災害防止対策を進める仕組みのことを言います。

この資料を参考に、本問の解説を行っていきます。なお、本問は仕組みや制度の“提案”の適・不適が問われていますので、「資料にこう書かれているから、こういう提案が出来る」という視点で解答する必要があります。

1:OSHMS指針の12条(資料11ぺージ)に、「安全衛生計画の見直しに関する事項」とあります。

これはマニュアルの見直しに繋がる記述と考えられます。

2:指針の8条(資料10ページ)に、次のように記されています。

 事業者は、次の事項を文書により定めるものとする。

  一 安全衛生方針

  二 労働安全衛生マネジメントシステムに従って行う措置の実施の単位

  三 システム各級管理者の役割、責任及び権限

  四 安全衛生目標

  五 安全衛生計画

  六 第六条、次項、第十条、第十三条、第十五条第一項、第十六条及び第十七条第一項の規定に基づき定められた手順

 2 事業者は、前項の文書を管理する手順を定めるとともに、この手順に基づき、当該文書を管理するものとする

こうした安全衛生に関する事項を明文化することは、規則違反や不安全行動を放置しない風土づくりに寄与すると考えられます。

3:いわゆる犯人捜しをするのではなく、原因の究明と、再発の防止が重要です。

4:指針の16条(資料12ページ)に、「事業者は、労働災害、事故等が発生した場合におけるこれらの原因の調査並びに問題点の把握及び改善を実施する手順を定めるとともに、労働災害、事故等が発生した場合には、この手順に基づき、これらの原因の調査並びに問題点の把握及び改善を実施するものとする」とあります。

原因調査、問題点の把握及び改善とありますので、選択肢4のような提案は妥当性があると考えられます。

5:指針の12条(資料11ページ)に、「安全衛生教育及び健康教育の内容及び実施時期に関する事項」とあります。

この安全衛生教育の中に、エラー等を報告させるための研修も該当すると考えられます。

※労働安全衛生マネジメントシステムに関する指針 ( https://www.mhlw.go.jp/content/11200000/000591723.pdf R3.7.30取得 )

付箋メモを残すことが出来ます。
27

正解:3

職場で事故が続くケースであり、職場の安全衛生に関する問題です。

事故のように意図せず生じた人間の行為を「ヒューマンエラー」と言います。厚生労働省は『職場の安全サイト』に、ヒューマンエラーについて、次の4つの方策を示しています。

・人が間違えないように人を訓練する。

・人が間違えにくい仕組み・やり方にする。

・人が間違えてもすぐ発見できるようにする。

・人が間違えてもその影響を少なくなるようにする。

1、マニュアルで間違えにくいやり方が示せます。

2、事故原因となり得ることを発見するために、作業員全員で安全対策を行う風土作りは大切です。

3、不適切です。

個人に事故の責任を求めることで、事故の発覚を恐れて隠蔽することにつながります。ヒューマンエラーに対しては、人間に起こり得るものとして、対策を考えることが求められています。

4、事故の起こりやすさを分析することで、間違えにくい仕組み作りに活かせます。

5、率直にミスの報告ができる風土を作ることは、職場全体でヒューマンエラーを減らす取り組みとして適切です。

11

正解は3です。

事故防止の仕組みや制度を整えるためには、「ヒューマンエラー防止」を考える必要があります。

事故防止の仕組みや制度の整備は「人の欠点を探すために行う」のではなく、あくまでも「組織として改善するために行う」ということがポイントです。

この観点から考えると、3.「過失を起こしたものの責任を明らかにする仕組みづくり」が不適切であるとわかります。

過失を起こした者の責任を明らかにしようとすると、過失を起こした者が過失を正直に申告しないおそれが生じます。そうすると、事故防止にはつながりません。

1.「マニュアルの見直し」、2「規則違反や不安全行動を放置しない風土づくり」、4「過去のエラーやニアミスを集積し、分析する部門の設置」、5.「従業員にエラーやニアミスを率直に報告させるための研修」は、適切ということになります。

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