公認心理師の過去問
第4回(2021年)
午後 問87
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問題
公認心理師試験 第4回(2021年) 午後 問87 (訂正依頼・報告はこちら)
A. H. Maslow の欲求階層説において、最も下位の欲求として位置付けられるものはどれか、適切なものを1つ選べ。
- 安全の欲求
- 自尊の欲求
- 生理的欲求
- 自己実現の欲求
- 所属と愛の欲求
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この過去問の解説 (2件)
01
マズローの欲求段階説は、人を動機づける欲求は生理的欲求だけではなく、低い水準から高次の水準まで階層構造をなしているとする説です。
下から順に、「生理的欲求」⇒「安全と安定の欲求」⇒「所属と愛の欲求」⇒「承認・成功への欲求」⇒「自己実現の欲求」とされています。
なお、「生理的欲求・安全と安定の欲求・所属と愛の欲求・承認と成功の欲求」を欠乏欲求、「自己実現欲求」は成長欲求と呼んでいます。
このように見ると、ハーズバーグの動機づけ要因は「成長欲求」、衛生要因は「欠乏欲求」にオーバーラップさせることができますね。
微妙には違いますが、ハーズバーグはこのマズローの欲求段階説を理論的背景にしています。
したがって、最も下位にある欲求は「生理的欲求」選択肢③です。
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02
Maslowの欲求階層説とは、人間の欲求を5段階に分類し、重要度の高いものから順に並べたものです。その5段階とは、1.生理的欲求、2.安全の欲求、3.所属と愛の欲求、4.自尊の欲求、5.自己実現の欲求です。
2つ目の欲求である安全の欲求は、身体的な安全や安定を求める欲求です。例えば、住居や職場、社会的な安定などがこれに当たります。
4つ目の欲求である自尊の欲求は、自分自身や他人からの評価や尊敬を求める欲求です。例えば、自己肯定感や自己実現感などがこれに当たります。
最下位の欲求とされるのは、生理的欲求です。生理的欲求は、人間が生きるために必要不可欠な欲求であり、食事や水分、睡眠、排泄などがこれに当たります。
最上位の欲求である自己実現の欲求は、自分自身の可能性を最大限に引き出すことを求める欲求です。例えば、創造性や自己実現、自己成長などがこれに当たります。
3つ目の欲求である所属と愛の欲求は、人との関わりや愛情を求める欲求です。例えば、友人や家族、恋人などがこれに当たります。
ハーズバーグの動機づけ要因理論との関連が伺えます。動機づけ要因理論では自己実現欲求と相当する動機づけ要因として「成長(growth)」が挙げられています。
一方で、生理的欲求、安全の欲求、所属と愛の欲求、自尊の欲求は、ハーズバーグの理論で言う「ハイジエン(hygiene)」と呼ばれる要因に該当し、不在であると不満を感じるが、存在しても満足感を与えないとされています。
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