公認心理師の過去問 第4回(2021年) 午後 問89
この過去問の解説 (2件)
選択肢① 情動処理の脳内部位は、下垂体後葉ではなく「扁桃体」です。
偏桃体と情動機能に深い関わりがあることを示した例として、クリューバー・ビューシー症候群(Klüver-Bucy syndrome)が知られています。
×です。
選択肢② 情動麻痺は、不可逆的ではありません。×です。
選択肢③ 情動は、「不快」な感情だけではありません。×です。
選択肢④ 情動失禁は、決して失われた状態ではありません。
脳血管性認知症患者によく見られる症状ですね。×です。
選択肢➄ ミラ―ニューロンは脳内で他者の行動を模倣することに関与していると言われています。
したがって正解は選択肢➄
情動と生理的な機能についての問題です。公認心理師の試験では必須と言っていいほどよく出題される問題なのでよく確認しておきましょう。
情動処理の脳内部位は、主に下垂体後葉であるとされています。しかし、情動処理には下垂体後葉だけでなく、大脳辺縁系や大脳基底核などの複数の部位が関与していることが知られています。したがって、正解としては不適切であると言えます。
情動麻痺は、不可逆的な情動の麻痺状態であるとされています。しかし、実際には、一時的なものも含め、状況や症状によっては軽減することがあります。したがって、したがって、正解としては不適切であると言えます。
不快な感情は特別な対象を持たないとされています。しかし、実際には、不快な感情が生じる原因や対象は人によって異なります。したがって、正解としては不適切であると言えます。
情動失禁は、喜びの感情や興味が失われた状態であるとされています。しかし、実際には、情動失禁は、感情がコントロールできずに表出される状態を指します。したがって、正解としては不適切であると言えます。
情動は脳内で他者の行動を模倣するミラーニューロンが関与するとされています。実際に、ミラーニューロンは他者の行動を理解するために重要な役割を果たしています。したがって、正解として適切であると言えます。
情動と生理的な機能についての問題は公認心理師の試験でよく出題されます。
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