公認心理師の過去問
第4回(2021年)
午後 問113
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問題
公認心理師試験 第4回(2021年) 午後 問113 (訂正依頼・報告はこちら)
心理的アセスメントにおけるインフォームド・コンセントの説明として、不適切なものを1つ選べ。
- 被検査者が幼い場合には、保護者に情報提供をする。
- 検査をいつでも途中でやめることができることを伝える。
- 検査がどのように心理的支援に活用されるかについて説明する。
- 心理的支援に否定的な影響が想定される場合、検査の性質の一部を伏せて実施する。
- 被検査者に説明する際には、被検査者が理解できるような言葉にかみ砕いて情報を伝える。
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この過去問の解説 (2件)
01
1997年に医療法が改正され「説明と同意」、すなわちインフォームド・コンセントを行う義務が、初めて法律として明文化されました。
一方、心理アセスメントは、プライベートな領域の個人情報(心理・病理・生活履歴・人間関係のデータ)を収集して分析するという特徴がありますから、カウンセラーはクライエントのインフォームド・コンセントを得た上で実施しなければならないことは言うまでもありません。
例えば、カウンセリングにあまり必要でない不適切な心理アセスメントを実施したり、選択肢④のように、心理的支援に否定的な影響が想定される場合、検査の性質の一部を伏せて実施したり、クライエントに理解できる形で心理検査に関する説明を行わない場合には、心理臨床分野における職業倫理的な問題さえ生じてくることもあります。
心理アセスメントを行うためには、選択肢①「被検査者が幼い場合には、保護者に情報提供をする。」、選択肢③「検査がどのように心理的支援に活用されるかについて説明する。」、選択肢➄「被検査者に説明する際には、被検査者が理解できるような言葉にかみ砕いて情報を伝える。」こと。
さらには、選択肢②「検査をいつでも途中でやめることができることを伝える。」ことを踏まえなければなりません。
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02
インフォームドコンセントとは、医療などの治療や研究において、患者や被験者が自らの自己決定権を行使し、自身の治療や参加についての明確な理解を得たうえで、自分自身の意思で同意を与えることを指します。
正しいです。
インフォームドコンセントを得る際にクライアントが十分に理解できない場合には、家族や代理人に説明を行い、同意を得ることが必要になる場合もあります。
正しいです。自己決定の尊重が優先されます。
自分自身に関する情報を知り、自己決定を行うことができます。
正しいです。
インフォームドコンセントにより、クライアントはアセスメントの目的や手法を理解することができます。
クライアントがアセスメントの目的や手法を理解することで、彼らはより正確な結果を得るために、アセスメントにより良い参加を行うことができます。
誤りです。
インフォームドコンセントの趣旨に反しており、重大な倫理違反となります。
正しいです。
インフォームドコンセントを得る際には、クライアントの心理的状態や能力を考慮する必要があります。
例えば、知的障害や認知症、幼児期の場合には、説明内容や方法を調整する必要があります
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