公認心理師 過去問
第4回(2021年)
問114 (午後 問114)
問題文
アウトリーチ(多職種による訪問支援)の説明として、不適切なものを1つ選べ。
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
公認心理師試験 第4回(2021年) 問114(午後 問114) (訂正依頼・報告はこちら)
アウトリーチ(多職種による訪問支援)の説明として、不適切なものを1つ選べ。
- 多職種・多機関でのチーム対応が求められる。
- 虐待事例における危機介入で用いられる手法の1つである。
- 支援者が自ら支援対象者のもとに出向く形態の支援である。
- 対象者のストレングスの強化より病理への介入が重視される。
- 対象者の多くは、自ら支援を求めない又は求められない人である。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
選択肢①「多職種・多機関でのチーム対応が求められる。」では、例えば、認知症支援として、多職種が連携して行う「認知症初期支援チーム」がありますね。
選択肢②「虐待事例における危機介入で用いられる手法の1つである。」とは、児童虐待の対応を指しています。
このように、アウトリーチは、選択肢③「支援者が自ら支援対象者のもとに出向く形態の支援」であり、選択肢➄「対象者の多くは、自ら支援を求めない又は求められない人」を対象にしています。
選択肢④「対象者のストレングスの強化より病理への介入が重視される。」は、アウトリーチ支援の目的ではありません。
×です。
参考になった数43
この解説の修正を提案する
02
アウトリーチは、地域の様々な問題やニーズに対して、関連する専門家や団体が協力して現地を訪問し、支援や提供を行うサービスです。多職種による訪問支援とも呼ばれます。主な目的は、社会的に孤立している人や地域社会においてニーズの高い人々の生活状況を改善することです。具体的な支援内容としては、健康管理や精神保健支援、住居や就労支援、社会参加支援などがあります。
正しい。アウトリーチは、精神保健や社会福祉分野において広く行われており、地域の様々な問題やニーズに対応することで、より良い社会的環境の実現を目指しています。
正しい。多職種連携の中で、様々な視点や介入方針を行っていきます。
正しい。基本的に訪問支援の一環です。
誤り。アウトリーチ支援の目的とは異なります。
正しい。引きこもり、不登校の児童生徒や被虐待児童など、自ら支援を求めにくかったり、求めることが出来ない人たちです。
参考になった数2
この解説の修正を提案する
03
この問題で覚えておくべきポイントは以下の通りです。
アウトリーチの基本方針の基づいた具体的な行動に関して問われています。
では、問題を見てみましょう。
チーム対応はアウトリーチの基本方針ですので、適切です。
典型例として挙げられているものですので、適切です。
基本的には支援者が出向きますので、適切です。
正解です。
病理への介入よりも、チームメンバーで多角的に対応することで、対象者のストレングス(強み)を強化し、現状からの脱却を図ることを支援します。
自ら声を上げられない、上げない方々へアプローチする手段の一つですので、適切です。
アウトリーチとは、自ら声を上げられない、上げにくい方に対し、支援者から歩み寄り問題を解決し、社会生活へ復帰を促す支援のことを指します。引きこもり支援等、現時点でシステム化されている支援もありますので、合わせて確認しておきましょう。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
前の問題(問113)へ
第4回(2021年) 問題一覧
次の問題(問115)へ