問題
Aに対する相談室の公認心理師の言葉として、不適切なものを1つ選べ。
初回面接では、体調や生活のこと、生育歴などの情報が収集できると、クライエントの理解に役立ちます。
初回面接の内容をもとに、クライエントの見立てを行い、面接の方針を立てます。
体調で気になることを聞くことは、適切です。
ご飯が食べられているか、夜眠れているかといった情報を聞き取ることは特に重要です。
「あなたが相談にいらしたことはとても意味のあることだと思います」という言葉は、Aの来談への動機づけを促すため、重要です。
面接への来談は、少なからず緊張や不安があるものですので、Aの不安を取りのぞき、話しやすい雰囲気を作ることが必要です。
「はっきり断らないから、相手を勘違いさせてしまったのではないですか」という発言は不適切です。
まだ十分に情報が収集できていないときに、公認心理師が状況の意味づけをすることは不適切です。
また、Aを責めていることになり、Aの来談への動機がそがれてしまうことになりかねません。
「また誘ってくださいと言ったのは、職場の先輩に対する言葉として理解できます」という言葉は、Aの気持ちや行動を守るものとして適切です。
公認心理師が素直に感じたことを言語化することは、面接に役立ちます。
「せっかく仕事も面白いと感じているのに、このようなことが起きてショックですよね」という言葉は、Aの気持ちを汲むものであり、適切です。
公認心理師として、共感的理解を示したもので、良い対応です。
正解は3です。
1.→適切
身体症状が表出していないか確認できる質問です。
2.→適切
ハラスメント被害を相談にくることはとても勇気のいることです。相談室に来れたことをねぎらうのは適切です。
3.→不適切
ハラスメント被害だけでなく、相談をしたことによって二次被害を受ける可能性の高い言葉です。
4.→適切
Aさんが自分の落ち度を感じないようにする言葉だと思われます。
5.→適切
Aさんの仕事を面白いと思っていたのに出勤できないというジレンマに寄り添った言葉だと思われます。