公認心理師の過去問
第5回 (2022年)
午後 問1

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問題

公認心理師試験 第5回 (2022年) 午後 問1 (訂正依頼・報告はこちら)

小児科外来で、医師が2日前に階段から転落した乳幼児の診察中に、虐待が疑われる外傷を認めた。医師が更に診察を行う間、乳幼児を連れてきた親の面接を依頼された公認心理師の対応として、最も適切なものを1つ選べ。
  • 親の生育歴を聞く。
  • 親の悩みや感情を聞く。
  • 受傷起点の詳細を聞く。
  • 受傷と受診の時間差の理由を聞く。
  • 他の家族が受傷に関与している可能性を聞く。

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この過去問の解説 (2件)

01

虐待が疑われるからといって、無理に親に対して問いただしたり批判的な態度を取ることは、かえって状況を悪化させる可能性があります。むしろ親の苦労や不安な気持ちを受けとめることが大切です。そのようにすることで親の苦労や不安感が解消され、事態の改善に繋がると考えられます。

選択肢2. 親の悩みや感情を聞く。

正解です。他の選択肢は虐待を問いただす質問に繋がりかねないため、不正解です。

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02

児童虐待に関する設問です。

選択肢1. 親の生育歴を聞く。

親との面談の中で、親の成育歴に触れることはあり得ますが、最も適切な選択肢ではない。

選択肢2. 親の悩みや感情を聞く。

適切です。

育て難さや育児疲れなど子どもの養育に関係する情報を収集したり、親の置かれている状況などを把握したりすることが大事です。

選択肢3. 受傷起点の詳細を聞く。

必要に応じて確認することはありますが、虐待を疑われているように感じ心を閉ざされる可能性が高いです。

先ずはラポールの構築をする必要があります。

選択肢4. 受傷と受診の時間差の理由を聞く。

必要に応じて確認することはありますが、虐待を疑われているように感じ心を閉ざされる可能性が高いです。

先ずはラポールの構築をする必要があります。

選択肢5. 他の家族が受傷に関与している可能性を聞く。

虐待を疑われているように感じ心を閉ざされる可能性が高いです。

先ずはラポールの構築をする必要があります。

まとめ

児童虐待に関して、虐待をしている親と対立的関係とならないようにすることが大切です。

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