公認心理師の過去問 第5回 (2022年) 午後 問8
この過去問の解説 (2件)
鍵刺激とは、動物に本能的な行動を起こさせる刺激のことです。例えば、トゲウオのオスが他のオスの赤い婚姻色を見ると攻撃行動を起こす例がよく挙げられます。
犬に食べ物を与える前に鈴を鳴らすことを繰り返し行うと、犬は鈴の音に対して唾液分泌などの反応を示すようになります。そして、似たような音が鳴った場合にも同様の反応を示すようになるということが、般化の現象として知られています。
臨界期とは、生体の発達初期段階で、ある能力を獲得するのに最も効果的な時期のことをいいます。例えば、言語や運動能力は臨界期を過ぎて歳を取れば取るほど、獲得が難しくなります。
刻印づけとは、刷り込み学習ともいわれ、発達初期の経験や学習が長期間にわたって強い影響を及ぼすことです。刻印づけは生得的な反応に限らず、一度の刺激で新しい反応が生じることもあります。
生得的解発機構とは、生体に生まれつき備わった特定の鍵刺激に対して特定の反応を示す生理的な仕組みをいいます。したがって、正解です。
プライミング効果とは、先行する刺激(プライマー)によって、後の行動が影響を受けることをいいます。例えば、お酒の広告を見てお酒が飲みたくなるといったことが挙げられます。
基礎心理学(学習)に関する設問です。
般化とは、古典的条件づけにおいて、条件刺激と似た刺激に対しても同様の反応をするようになることです。
臨界期とは、生理学的に神経回路網の可塑性が一過的に高まる生後の限られた時期のことです。
刻印づけ(インプリンティング)は、カルガモのヒナが初めて見た動くものを親と認識して後追いすることで知られています。
適切です。生得的解発機構とは、生得的に備わった特定の刺激(鍵刺激)に対して、特定の反応を示す生理学的な仕組みのことです。
プライミング効果とは、事前に受けた刺激がその後の行動に影響を及ぼすことです。
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