公認心理師の過去問
第5回 (2022年)
午後 問16
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問題
公認心理師試験 第5回 (2022年) 午後 問16 (訂正依頼・報告はこちら)
質問紙法による心理検査の説明として、最も適切なものを1つ選べ。
- CAARSは、自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害の重症度を測定する。
- GHQは、心理的ウェルビーイングを測定する。
- IES−Rは、ストレッサーを測定する。
- MASは、特性不安を測定する。
- POMSは、認知特性を測定する。
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この過去問の解説 (3件)
01
各心理検査の特徴をおさえておきましょう。
コナーズ成人ADHDスケール(Conners' Adult ADHD Rating Scales:CAARS)は、成人のADHD症状の重症度を測定する尺度です。
GHQ精神健康調査票は、神経症者の評価や発見に利用されるスクリーニング検査です。
改訂出来事インパクト尺度(Impact of Event Scale-Revised:IES−R)は、PTSD評価尺度です。災害から個別被害まで、幅広くPTSD関連症状の測定が可能です。
正解です。顕在性不安尺度(Manifest Anxiety Scale:MAS)は、ミネソタ多面人格目録(MMPI)から不安に関する項目を抽出した尺度で、不安に対する個人の反応・特性を測定します。顕在的な不安とは、緊張や心配、赤面、発汗などの精神的・身体的に表れる不安を指します。
POMS2(Profile of Mood States 2)は、怒りー敵意、混乱ー当惑、抑うつー落ち込み、疲労ー無気力、緊張ー不安、活気ー活力、友好の7尺度と、ネガティブな気分状態を総合的に表すTMD得点から、一定の期間における気分状態を測定します。
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02
心理検査に関する設問です。
不適切です。CAARS(カーズ:Conner's Adult ADHD Rating Scalesの略称)は、コナーズ成人ADHDスケールのことです。18歳以上の成人を対象としたADHDの症状の重症度を測定するための尺度です。
不適切です。GHQは、神経健康調査票のことです。神経症の症状把握、評価、スクリーニングを行うための質問紙検査です。
不適切です。IES-R(Impact of Event Scale-Revisedの略称)は、「改訂出来事インパクト尺度」のことです。PTSDの症状を評価する尺度です。
適切です。MAS(Manifest Anxiety Scaleの略称)は、「顕在性不安尺度」のことです。
不適切です。POMS(Profile of Mood Statesの略称)は、気分の状態を把握するための尺度です。
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03
公認心理師が用いる事のできる心理検査は非常に多くの数があります。心理検査の種類や特徴を把握しておきましょう。
誤答です。CAARSは「Conner's Adult ADHD Rating Scales」の略称で、18歳以上の方のADHDの症状の程度を測る検査です。
誤答です。GHQは「The General Health Questionnaire」の略称で、日本語では「精神健康調査」と呼ばれています。神経症者の症状の把握、評価、スクリーニングをする事ができます。
誤答です。IES-Rは「Impact of Event Scale-Revised」の略称で、日本語では「改訂出来事インパクト尺度」と呼ばれています。PTSDの症状を評価する尺度です。
正解です。MASは「Manifest Anxiety Scale」の略称で、日本語では「顕在性不安尺度」と呼ばれています。身体的不安、精神的不安を含めた、各種不安の総合的な程度を測定する事ができます。
誤答です。POMSは「Profile of Mood States」の略称で、日本語では「気分プロフィール検査」と呼ばれています。「怒りー敵意」「混乱ー当惑」「抑うつー落込み」「疲労ー無気力」「緊張ー不安」「活気ー活力」「友好」の7尺度と、「TMD得点」と呼ばれるネガティブな気分の状態を総合的に表す指標から、気分の状態を評価するものです。
心理検査を使用する際には、検査の方法を熟知した上で実施する事が非常に大切です。また、知識だけでなく、しっかり技術も身につけましょう。
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