公認心理師の過去問
第5回 (2022年)
午後 問46

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問題

公認心理師試験 第5回 (2022年) 午後 問46 (訂正依頼・報告はこちら)

高等学校における自殺予防教育について、最も適切なものを1つ選べ。
  • 生徒はゲートキーパー養成の対象ではない。
  • 自殺の危機が迫っている場合の介入として行う。
  • 自殺について教師と生徒が率直に話し合う機会を設ける。
  • 自殺予防教育では、「死にたい」という生徒は自殺の心配がないことを説明する。

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この過去問の解説 (2件)

01

自殺予防教育は、ストレスに関する正しい知識や対処法、辛い時に相談する技術、他者の相談を受ける技術などについて伝えるものです。

選択肢1. 生徒はゲートキーパー養成の対象ではない。

誤りです。自殺予防教育の説明としては不適切です。

ゲートキーパーとは、身近な人の自殺の危険性に気づき、適切に対処できる人の事を言います。

高校生であれば、友人や家族などの様子の変化に気づく事ができると期待されます。その気づきによって、命を救う事ができる事もありますので、ゲートキーパーとしての知識や技術を伝える対象となり得ます。

選択肢2. 自殺の危機が迫っている場合の介入として行う。

誤りです。自殺予防教育の説明としては不適切です。

危機的な状況ではなく、普段の授業の一環として取り入れられる事が望ましいと言えます。

選択肢3. 自殺について教師と生徒が率直に話し合う機会を設ける。

正答です。自殺予防教育の説明として適切です。

自殺というテーマは普段は話しにくい内容ですので、授業の一つとして取り組む事によって、深く考え、話し合う機会になります。生徒同士はもちろん、教師と生徒が率直に話し合えるような関係性が自殺予防の一つになると考えられます。

選択肢4. 自殺予防教育では、「死にたい」という生徒は自殺の心配がないことを説明する。

誤りです。自殺予防教育の説明として適切です。

「死にたい」という言葉が聞かれた場合には、自殺の心配がないと言い切れません。身近な人から、そのような言葉が聞かれた場合の適切な対処法を伝えておく事が大切です。

まとめ

高校生のうちに自殺予防教育を受ける事は、卒業して社会に出てからも活かされる知識、技術を身につけていると言えます。公認心理師として自殺予防教育を実施する機会があるかもしれませんので、基本的な態度を理解しておきましょう。

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02

この問題の正解は、自殺について教師と生徒が率直に話し合う機会を設ける。 です。

各選択肢については以下の通りです。

選択肢1. 生徒はゲートキーパー養成の対象ではない。

誤りです。ゲートキーパーとは、自殺の危険を示す徴候に気づき適切に対応できる人物のことです。高等学校において自殺に関わる問題を抱える学生にとって身近な生徒はゲートキーパーとして重要であるといえます。

選択肢2. 自殺の危機が迫っている場合の介入として行う。

誤りです。自殺予防教育は、自殺の危機が迫る状況よりも前の段階で行われるべきです。

選択肢3. 自殺について教師と生徒が率直に話し合う機会を設ける。

正しいです。教師と生徒が率直に話し合う機会のような悩みを相談しやすい環境づくりは自殺予防の一助となり得ると考えられます。

選択肢4. 自殺予防教育では、「死にたい」という生徒は自殺の心配がないことを説明する。

誤りです。死にたい という意思を表明している生徒について自殺の心配がないとするのは不適切です。

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