公認心理師 過去問
第6回(2023年)
問5 (午前 問5)
問題文
探索的因子分析において、固有値の変化がなだらかになる1つ前までの固有値の数を因子数とする基準として、最も適切なものを1つ選べ。
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問題
公認心理師試験 第6回(2023年) 問5(午前 問5) (訂正依頼・報告はこちら)
探索的因子分析において、固有値の変化がなだらかになる1つ前までの固有値の数を因子数とする基準として、最も適切なものを1つ選べ。
- MAP基準
- VSS基準
- カイザー基準
- スクリー基準
- ガットマン基準
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この過去問の解説 (3件)
01
心理統計に関する設問です。
誤りです。
MAP基準(最小平均偏相関)は、探索的因子分析において因子数を決定する基準です。
誤りです。VSS基準は、探索的因子分析には関連していません。
誤りです。
カイザーガットマン基準は、探索的因子分析において固有値が1以上の因子から因子数を決定します。
正解です。
スクリー基準は、探索的因子分析において、スクリープロットの推移から因子数を決定します。
誤りです。
カイザーガットマン基準は、探索的因子分析において固有値が1以上の因子から因子数を決定します。
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02
「探索的因子分析」とは、因子について仮説がない場合に、多くのデータから項目間に相関関係がある因子は何かを推定するための手法です。
因子について仮説があり、その検証をする場合には「確認的因子分析」が用いられます。
「固有値」とは、共通因子をいくつ抽出するといいか検討する場合の基準となる値です。
その基準として「カイザー・ガットマン基準」「スクリー基準」があります。
「カイザー・ガットマン基準」は、固有値が1以上になるものを因子と考える基準です。
「スクリー基準」は、固有値の変化がなだらかになる直前の数を因子と考える基準です。
よって、この問題文は「スクリー基準」について説明していると考えられ、正答となります。
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03
正解は「スクリ―基準」です。探索的因子分析とは、例えばアンケート調査などの多数の観測変数の中から、背後にある少数の共通因子を特定することにより、データにより説明しようとする分析手法のことを言います。
不適切です。「MAP基準(最小偏相関変数)」は、探索的因子分析において、適当な因子数を決定するために用いられますが、設問の内容と合致するものではありません。
不適切です。「VSS基準(Very Simple Structure)」 は,因子分析における結果を単純構造にした際に、データとの整合性を見る際に活用されます。
不適切です。「カイザー基準」は、固有値が1以上の因子を抽出するための基準のことを言います。カイザーよりもガットマンの方が先に指摘があったことから「カイザー・ガットマン基準」と呼ばれることもあります。
適切です。「スクリー基準」は、因子分析において、固有値を大きい順に並べていき、固有値の変化がなだらかになる1つ前までの固有値の数を因子数とする基準のことを言います。
不適切です。「ガットマン基準」は、固有値が1以上の因子を抽出するための基準のことを言います。
この設問では、探索的因子分析において各因子分析に用いられる基準に関する理解が問われています。
各選択肢のキーワードとその内容については理解しておけると良いでしょう。
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