公認心理師の過去問
第6回 (2023年)
午前 問4
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問題
公認心理師試験 第6回 (2023年) 午前 問4 (訂正依頼・報告はこちら)
運動技能、知覚技能及び認知技能に関わり、想起意識を伴わない記憶として、最も適切なものを1つ選べ。
- 意味記憶
- 展望記憶
- 偽りの記憶
- 手続き記憶
- エピソード記憶
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この過去問の解説 (2件)
01
記憶の種類に関する問題です。
「手続き記憶」が正答となります。
では、選択肢を見てみましょう。
誤りです。
意味記憶とは、言葉の意味、一般的な概念や知識など、辞書的な記憶を言います。
誤りです。
展望記憶とは、未来の予定についての記憶です。いつ、どんな予定があるかを覚えているという事です。
誤りです。
偽りの記憶とは、実際は経験していない事なのに記憶している、事実とは異なった記憶をしているというものです。これは、感情の状態によって異なった記憶がされたり、他の記憶の干渉によって変化したりと、様々な要因によって起こります。
正答です。
手続き記憶とは、生活習慣、スポーツや音楽の技、仕事の技術など、一連の流れや体の動作などの記憶を言います。練習や経験によって、一つ一つ意識しなくても自然とできるようになるものです。
誤りです。
エピソード記憶とは、いつ、どこで、何をしたなど、自分の日記のような記憶を言います。
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02
知覚・認知に関する設問です。
誤りです。意味記憶は一般的な知識としての事実や概念に関する記憶です。
誤りです。展望記憶は未来に関する記憶(例えば、明日友だちと遊ぶ約束があるなど)です。
誤りです。偽りの記憶とは、エピソード記憶における、思い違いの記憶を指します。
正解です。手続き記憶は、運動技能や習慣などに関する記憶です。例えば、自転車に乗れるようになると、乗り方を意識せずに自転車に乗ることができるといったことです。
誤りです。エピソード記憶は、個人が経験した出来事についての記憶です。いつどこで誰となど時間的文脈や空間的文脈を伴う記憶です。
記憶については、記憶の保持時間による分類(短期・長期など)と記憶の内容による分類(意味記憶・エピソード記憶・手続き記憶)があるので、整理して理解しておく必要があります。また記憶に関する脳部位とも関連付けて設問にされることもあります。
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