公認心理師の過去問
第6回 (2023年)
午前 問8

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問題

公認心理師試験 第6回 (2023年) 午前 問8 (訂正依頼・報告はこちら)

色覚多様性の説明として、最も適切なものを1つ選べ。
  • 男性より女性に多い。
  • 後天的に生じるものがある。
  • 1型、2型及び3型の3種に分けられる。
  • 桿体が機能不全を起こすことによって生じるものがある。
  • 色覚検査は、学校保健安全法施行規則に定める児童生徒等の健康診断における必須の検査項目である。

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この過去問の解説 (2件)

01

視覚認知に関する設問です。

選択肢1. 男性より女性に多い。

間違いです。女性より男性に多いです。

選択肢2. 後天的に生じるものがある。

正解です。事故や病気などで生じることがあります。

選択肢3. 1型、2型及び3型の3種に分けられる。

間違いです。1型、2型、3型、1色型の4種あります。

選択肢4. 桿体が機能不全を起こすことによって生じるものがある。

間違いです。桿体細胞(かんたいさいぼう)は、明暗を認識する細胞です。

選択肢5. 色覚検査は、学校保健安全法施行規則に定める児童生徒等の健康診断における必須の検査項目である。

間違いです。

2003年度より、色覚検査は定期健康診断の必須検査項目から除外されました。

その後、進学・就職時期まで色覚異常に気づかず、進路変更を余儀なくされるというトラブルが発生する事態となったことから、2016年度から全児童生徒に「色覚希望調査票」を配布し、希望者のみに色覚検査を行うことになっています。

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02

色覚多様性とは、色の見え方が一般的な見え方と異なる特性を言います。

例えば、赤と緑が同じような色に見える、明るさが似ている色同士が同じ色に見えるなどです。

これは、色を判断する錐体の機能の仕方によって起こります。

色の配色によって、色覚に特性のある方にも見やすい環境作りができます。

 

では、選択肢を見てみましょう。

選択肢1. 男性より女性に多い。

誤りです。

男性は約20人に1人、女性は約500人に1人の割合であり、男性の方が多いと言えます。

選択肢2. 後天的に生じるものがある。

正答です。

目の病気などの影響で、後天的に生じる場合があります。

先天的にこの特性を持っている方もいます。

選択肢3. 1型、2型及び3型の3種に分けられる。

誤りです。

1型、2型、3型の他に1色型と呼ばれる特性があります。

1型は、赤色を感じる錐体に変異がある場合。

2型は、緑色を感じる錐体に変異がある場合。

3型は、青色を感じる錐体に変異がある場合。

1色型は、色の感覚がない場合です。

選択肢4. 桿体が機能不全を起こすことによって生じるものがある。

誤りです。

桿体は、明暗の感じる働きをしています。

色の感覚は錐体の働きによるものですので、錐体の機能に変異があるために生じると言えます。

選択肢5. 色覚検査は、学校保健安全法施行規則に定める児童生徒等の健康診断における必須の検査項目である。

誤りです。

色覚検査は、2003年度より学校の健康診断の必須項目ではなくなっています。現在は、希望者が受けるように変更されています。

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