公認心理師の過去問
第6回 (2023年)
午前 問10
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問題
公認心理師試験 第6回 (2023年) 午前 問10 (訂正依頼・報告はこちら)
ポジティブ感情の説明として、適切なものを1つ選べ。
- 利己的な行動を促進する。
- ネガティブ感情の影響を緩衝しない。
- 注意の幅を広め、浅く広い情報処理をもたらす。
- ネガティブ感情と比べて特定の不適応と強く関連する。
- 友人の悩みを聴く場面では、積極的に表出する必要がある。
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この過去問の解説 (3件)
01
近年、ネガティブ感情だけでなくポジティブな感情の役割や性質についても研究が進んでいます。
その中でポジティブ感情は注意の幅を広め、浅く広い情報処理をもたらすといわれています。
不適切です。
不適切です。
上述のように、適切な選択肢です。
不適切です。
ネガティブ感情は例えば「恐れと逃走行動」のように特定の行動と関連するといわれています。
不適切です。
ストレスフルな状態に陥った際に、ポジティブ感情を持つことは解決の糸口になりえますが、友人の悩みを聞く場面で積極的に表出することは共感の欠如につながる場合もあります。
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02
ポジティブ感情とは、喜び、感謝、安心、希望、愛、楽しみ、興味などの感情を言います。
ポジティブ感情の研究としては、フレデリクソンによる「拡張ー形成理論」が有名です。この理論では、ポジティブな感情が思考や行動のレパートリーを拡張し、個人的な資質を形成し、周囲にも良い影響を与え、良い方向に循環していくと考えます。
では、選択肢を見てみましょう。
誤りです。
ポジティブ感情が、自分だけが得をするような利己的な考えや行動の促進させる事は考えにくいと言えます。周囲の人々にも良い影響を与えるような行動が期待されます。
誤りです。
ポジティブな感情により、行動や健康状態にも良い変化があると考えられます。それにより、ネガティブな感情の現象や緩和などの影響も期待されますので、影響を緩衝すると考えることができます。
正答です。
ポジティブ感情があることで、注意や思考の幅が広がることが期待されます。
誤りです。
ネガティブ感情は特定の状況に関連して生じることも想定されますが、ポジティブ感情は不適応と強く関連することは少ないと考えられます。
誤りです。
悩みを抱えている方にとって、ポジティブ感情は受け入れがたい場合もあると想定されます。悩みを聴く場面でポジティブ感情を積極的に表出することは必ずしも適切とは言えません。
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03
感情に関する設問です。
適切でありません。
ポジティブ感情は思考や行動パターンの幅を広げるとされています。
適切ではありません。
ポジティブ感情はネガティブ感情により高められた嫌な気分を緩衝することがあります。
適切です。
不適切です。
ポジティブ感情はある特定の行動と結びついているわけでありませんし、不適応とは関連していません。
不適切です。
友人の悩みを聞く場面で、必ずしも積極的にポジティブ感情を表出することが適切であるとは限りません。
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