公認心理師の過去問
第6回 (2023年)
午前 問13
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問題
公認心理師試験 第6回 (2023年) 午前 問13 (訂正依頼・報告はこちら)
知能に関する説明として、最も適切なものを1つ選べ。
- 結晶性知能は20歳台で最も高まる。
- 流動性知能は40歳台で最も高まる。
- ウェクスラー式知能検査は、個人内差が評価できる。
- 知能指数〈IQ〉の平均―1SD が、知的障害の目安となる。
- 田中ビネー知能検査Ⅴは、対象とする全ての年齢において、精神年齢〈MA〉を用いて知能指数〈IQ〉を算出する。
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この過去問の解説 (3件)
01
知能について、また知能に関する心理検査について整理しておきましょう。
不適切です。
結晶性知能は生きていく中で蓄積される知識や経験ですので、60歳ごろでピークを迎えます。
不適切です。
流動性知能は新しい情報の処理能力などを指し経験には依存しませんので、20代ごろでピークを迎えます。
適切です。
ウェクスラー式知能検査では、個人の全体の知能だけでなく、下位尺度があり個人内の得意な能力や不得意な能力も評価することができます。
不適切です。
知的障害の目安はIQ70以下です。IQの平均は100、標準偏差(SD)は15ですので、「平均-2SD」が目安となっています。「平均-2SD」には全体の約95%が含まれます。
不適切です。
田中ビネー知能検査Ⅴ(対象年齢2歳~成人)では、13歳までは精神年齢(MA)と知能指数(IQ)を算出し、14歳以上は偏差知能指数(DIQ)を算出します。
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02
この問題では、知能や知能検査に関する知識が問われています。
誤りです。
結晶性知能とは、経験や学習によって獲得される知識や知恵のことを言います。
これは基本的に蓄積されていくものであり、年齢を重ねるに従って増えていくと考えられます。
誤りです。
流動性知能とは、状況の変化や新しい場面について上手く対応する力を言います。具体的には、場に合わせて集中する、工夫する、問題解決するような力などが挙げられます。
この力は、20台がピークと言われています。
正答です。
個人内差の評価ができる点が、ウェクスラー式知能検査の特徴の一つです。
例えば、WISC-Ⅴでは、全体のIQの他に5つの指標について評価でき、個人のアセスメントや支援に役立てることができます。
誤りです。
知的障害の目安は、知能指数が70以下、-2SDとされています。
これは、あくまで数値的な目安であり、診断では発達の過程や生活の状況などを総合的に検討されます。
誤りです。
田中ビネー知能検査Ⅴでは、成人へ実施の際には、領域別DIQ、総合DIQが算出され、個人の特徴を見ることができるようになっています。13歳以下の実施では、選択肢の通りに結果の算出がされます。
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03
知能・知能検査に関する設問です。
間違いです。
結晶性知能は、長年の経験、教育、学習などから得ていく知能のことです。
60代くらいまで発達し、その後緩やかに低下していくとされています。
間違いです。
流動性知能は、新しい環境へ順応していく際に必要とされる能力です。
処理速度と関係があります。
20代でピークを迎え、その後、徐々に低下していくとされています。
正解です。
ウェクスラー式知能検査は、下位検査項目があり、個人内差を評価することができます。
間違いです。
知能指数〈IQ〉の平均は100とされており、SD(標準偏差)は15前後とされています。
知的障害の目安はIQ70とされています。
間違いです。
田中ビネー知能検査Vは、2歳から13歳までは精神年齢を用いて知能指数を算出しますが、14歳以上は精神年齢を用いず、偏差値知能指数を用いて算出します。
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