公認心理師の過去問
第6回 (2023年)
午前 問16
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問題
公認心理師試験 第6回 (2023年) 午前 問16 (訂正依頼・報告はこちら)
幼児又は児童への司法面接について、最も適切なものを1つ選べ。
- 開かれた質問を主体にする。
- 面接の録画や録音は控える。
- 性別や年齢の異なる複数の面接者で行う。
- 1回の面接時間を短くし、面接回数を増やす。
- 面接者が言葉を補いながら児童の話を引き出す。
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この過去問の解説 (3件)
01
司法面接についての設問です。
適切です。司法面接では開かれた質問を主体にします。
不適切です。
司法面接では、1度で必要な情報を得るため、面接の録画や録音が行われます。
不適切です。面接を複数で行うことは、受け手に負担になるため、控えます。
不適切です。面接回数を増やすと、受け手の負担が増します。
不適切です。
司法面接では、誘導などにならないように言葉を補うことは控えます。
司法面接では、子どもや障害者の負担を軽減することが目的とされています。
設問の選択肢をその視点で考えると良いでしょう。
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02
司法面接とは、虐待や事件、事故にあった幼児や児童、またはそれが疑われる幼児や児童から、より正しい情報を得るために実施される面接です。幼児や児童にできるだけ負担をかけずに、事実の聴取ができるように配慮されます。
では、選択肢を見てみましょう。
正答です。
司法面接では、幼児や児童に自由に話してもらう、暗示や指示が少ない方法で聴き取りをすることが求められます。そのために、信頼関係を築き、開かれた質問を主として進めることが重要です。
誤りです。
司法面接での内容が正しく記録できるよう録画や録音が用いられます。
誤りです。
幼児や児童の負担にならないよう、基本的に代表の一人が面接を実施します。
誤りです。
幼児や児童の負担にならないよう、基本的には1回での聴き取りで済むように実施されます。
誤りです。
面接者が言葉を補ってしまうと、話を誘導したり、指示したりすることが心配されます。自由に話ができるように配慮しながら進めることが求められます。
幼児や児童への司法面接は、児童相談所や検察、警察などで実施されます。これは公認心理師になったからと言って安易に実施できるものでなく、十分な知識や訓練が求められます。
また、司法面接に携わることのない公認心理師も司法面接の目的を十分に理解しておくことが重要です。幼児や児童の記憶は、さまざまな刺激によって影響を受けやすいものです。例えば、スクールカウンセラーが虐待が疑われる児童を発見した場合、安易に虐待について話を聴いてしまうと、それによって幼児や児童の記憶、事実の認識が変わってしまう可能性があります。そうすると、その後に司法面接を実施する場合に、幼児や児童が事実と異なる話をしてしまうかもしれません。つまり、どの公認心理師も司法面接について十分に理解し、状況に合わせて話を聴きすぎないという対応も求められるのです。自分で理解するだけでなく、その重要性について他の職種の人にも説明できるくらいの知識を身につけておきましょう。
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03
司法面接では、可能な限り負担なく、そして正確な情報を得ることが重要です。
よって、対象者への負担が増えるような選択肢は不適切であり、本問の正解は「開かれた質問を主体にする」となります。
適切です。
正確な情報を得るために、開かれた質問を主体にします。
不適切です。
度重なる面接で対象者への負担をかけることのないように、同意のもとで録画や録音を行い内容を振り返ることができるようにします。
不適切です。
複数の面接者での面接実施は対象者の負担となります。
不適切です。
面接回数を増やすことは対象者の負担となります。
不適切です。
面接者が言葉を補うことは正確な情報を得る妨げになります。
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