公認心理師の過去問
第6回 (2023年)
午前 問21

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問題

公認心理師試験 第6回 (2023年) 午前 問21 (訂正依頼・報告はこちら)

強迫症が疑われる成人に用いる心理検査として、最も適切なものを1つ選べ。
  • CAARS
  • CAPS
  • POMS2
  • SDS
  • Y−BOCS

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この過去問の解説 (3件)

01

強迫症に関する心理検査は「Y−BOCS」です。

他の心理検査についても、何を評価する検査なのか確認しておきましょう。

選択肢1. CAARS

不適切です。

CAARS(カーズ、Conners' Adult ADHD Rating Scales)は18歳以上のADHDを評価する心理検査です。

選択肢2. CAPS

不適切です。

CAPS(PTSD臨床診断面接尺度、Clinician-Administered PTSD Scale)はPTSDの症状を評価する構造化診断面接尺度です。

選択肢3. POMS2

不適切です。

POMS2(Profile of Mood States 2nd Edition)は気分状態を評価する質問紙です。

選択肢4. SDS

不適切です。

SDS(自己評価式抑うつ性尺度、Self-rating Depression Scale)とは、抑うつを評価する心理検査です。

選択肢5. Y−BOCS

適切です。

Y−BOCS(Yale-Brown Obsessive-Compulsive Scale)とは、強迫症の重症度を評価する心理検査です。

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02

この問題では、心理検査の知識について問われています。

 

 

選択肢1. CAARS

誤りです。

CAARSは、ADHDの症状重症度を把握するための尺度です。18歳以上の方を対象とします。

「注意不足/記憶の問題」「多動性/落ち着きのなさ」「衝動性/情緒不安定」「自己概念の問題」について評価します。

選択肢2. CAPS

誤りです。

CAPSは、「PTSD診断用構造化面接尺度」と呼ばれるものです。PTSDの診断や症状の評価のために広く活用されています。

選択肢3. POMS2

誤りです。

POMS2は、気分の状態を把握するための尺度です。

成人用は18歳以上、青少年用は13~17歳の方を対象としています。

『怒り~敵意』『混乱~当惑』『抑うつ~落ち込み』『疲労~無気力』『緊張~不安』『活気~活力』『有効』の7つの尺度、ネガティブな気分の状態を表す『TMD得点』によって評価します。また、「今日を含めて過去一週間」のように時間枠を設定して実施することができます。

選択肢4. SDS

誤りです。

SDSは、「自己評価式抑うつ性尺度」と呼ばれるものです。

20の質問について自己評価し、抑うつの状態を客観的に見ることができる検査です。

選択肢5. Y−BOCS

正答です。

Y‐BOCSは、「自己評価式Yale-Brown強迫観念・強迫行為尺度」と呼ばれるもので、強迫観念や強迫行為の重症度について評価することができます。強迫観念に関する5項目、強迫行為に関する5項目について自分で回答し、40点満点で評価します。

まとめ

公認心理師は心理検査を実施したり、結果を解釈したりする場面が多くあります。検査の種類や内容についてよく学んでおきましょう。また、時代の変化に併せて度々改訂されるものですので、新しい情報にも目を向けておくことが大切です。

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03

心理検査に関する設問です。

選択肢1. CAARS

適切ではありません。CAARS(カーズ、Conners’ Adult ADHD Rating Scales)は、18歳以上を対象とした注意欠陥・多動性障害の重症度を把握するための評価尺度です。
 

選択肢2. CAPS

適切ではありません。CAPS(Clinician-Administered PTSD Scale)は、PTSDの症状の評価尺度です。


 

選択肢3. POMS2

適切ではありません。POMS2(Profile of Mood States 2nd Edition)は、気分や不安、うつ状態などを評価することができます。


 

選択肢4. SDS

適切ではありません。SDS(うつ病自己評価尺度、Self-rating Depression Scale)は、抑うつ性を評価する尺度です。
 

選択肢5. Y−BOCS

適切です。Y-BOCS(Yale–Brown Obsessive–Compulsive Scale)は、強迫性障害(OCD)症状の重症度を評価するためのテストです。


 

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