公認心理師の過去問
第6回 (2023年)
午前 問22

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問題

公認心理師試験 第6回 (2023年) 午前 問22 (訂正依頼・報告はこちら)

閉経の過程で血中濃度が上昇するホルモンとして、最も適切なものを1つ選べ。
  • グルカゴン
  • バソプレシン
  • 卵胞ホルモン
  • 甲状腺ホルモン
  • 卵胞刺激ホルモン

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この過去問の解説 (3件)

01

ホルモンに関する設問です。

選択肢1. グルカゴン

適切ではありません。グルカゴンは、血糖値に関係するホルモンです。インシュリンとは逆に、血糖を上げる作用があります。

選択肢2. バソプレシン

適切ではありません。バソプレシンは脳下垂体から分泌されるホルモンです。抗利尿作用や血圧を上げる作用があります。

選択肢3. 卵胞ホルモン

適切ではありません。卵胞ホルモン(エストロゲン)は、卵巣内の卵胞から分泌されるホルモンです。脳下垂体から分泌される卵胞刺激ホルモンの作用により分泌が促されます。

選択肢4. 甲状腺ホルモン

適切ではありません。甲状腺ホルモンは代謝に関係するホルモンです。多いと甲状腺機能亢進症(バセドウ病)、少ないと甲状腺機能低下症(橋本病など)になります。

選択肢5. 卵胞刺激ホルモン

適切です。閉経前に、卵胞ホルモンの低下がみられ、分泌を促そうと卵胞刺激ホルモンの分泌が増えます。

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02

閉経とは、卵巣の活動が低下し、月経が完全に停止した状態を言います。

 

卵巣からは、エストロゲン(卵胞ホルモン)やプロゲステロン(黄体ホルモン)など、妊娠のためのホルモンが分泌されます。しかし、卵巣の機能が低下すると、これらの分泌が減っていきます。そうすると、脳の視床下部がFSH(卵胞刺激ホルモン)、LH(黄体形成ホルモン)の分泌を増やして、エストロゲンなどの分泌を増やそうとします。通常はこれによってエストロゲンなどの分泌が増えますが、閉経へ向かう時には卵巣の機能が低下しているためにFSHなどが増えても、エストロゲンなどは増えないという状況になります。これによって、ホルモンバランスや自律神経のバランスが崩れたり、不快な症状や気分が生じるのです。

 

よって、この問題の正答は『卵胞刺激ホルモン』となります。

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03

閉経のプロセスとして、これまでは卵巣から卵胞ホルモン(エストロゲン)が十分に分泌されていたのが、加齢により卵巣機能が衰えると分泌が不足していきます。

そこで分泌量を増やすために卵胞刺激ホルモンが上昇しますが、そのような刺激を受けても卵巣からは十分な卵胞ホルモンが分泌されず、更年期症状がみられるようになります。

よって正解は「卵胞刺激ホルモン」です。

選択肢1. グルカゴン

上述のように閉経の過程で上昇するホルモンは「卵胞刺激ホルモン」ですので、不適切です。

選択肢2. バソプレシン

上述のように閉経の過程で上昇するホルモンは「卵胞刺激ホルモン」ですので、不適切です。

選択肢3. 卵胞ホルモン

上述のように閉経の過程で上昇するホルモンは「卵胞刺激ホルモン」ですので、不適切です。

選択肢4. 甲状腺ホルモン

上述のように閉経の過程で上昇するホルモンは「卵胞刺激ホルモン」ですので、不適切です。

選択肢5. 卵胞刺激ホルモン

上述のように、適切です。

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