公認心理師の過去問
第6回 (2023年)
午前 問25
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問題
公認心理師試験 第6回 (2023年) 午前 問25 (訂正依頼・報告はこちら)
アルコール依存症者の支援において、最初から断酒を目指すのではなく、飲酒がもたらす心身や社会生活への悪影響の緩和を目的とする方法として、最も適切なものを1つ選べ。
- ゼロトレランス
- セルフコントロール
- ハームリダクション
- リスクマネジメント
- リスクコミュニケーション
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この過去問の解説 (3件)
01
この問題の正答は、「ハームリダクション」です。
ハームリダクションは、アルコールに限らず薬物やたばこなどの依存者の支援にも用いられます。
それらを止めることを目的とするのでなく、それらを使用することによる健康や社会生活に関する悪影響を減らそうとする取り組みです。
では、選択肢を見てみましょう。
誤りです。
ゼロトレランスとは、些細な違反であっても見逃さずに厳しく罰するという指導により、さらに重大な違反を防ごうとするものです。
誤りです。
セルフコントロールとは、自分自身の感情や考えをコントロールして行動することです。不適切な行動をしてしまいそうになっても、自分でコントロールし、より良い行動に変えていくような力を言います。
正答です。
問題文は、ハームリダクションの説明として適切です。
誤りです。
リスクマネジメントとは、予想されるリスクを防ぐための行動です。起こりうる事故や失敗などを予め予測し、対策をすることを言います。
誤りです。
リスクコミュニケーションとは、特定のリスクについて、それに関係する人々や組織の間で情報や意見を交換し、リスクを回避する、低減することを目指すものです。
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02
アルコール依存症者支援に関する設問です。
適切ではありません。ゼロトレランスは、1970年代アメリカで学級崩壊の深刻化が問題となり、導入された対策です。構内での行動に対する罰を設けておき、違反した場合は例外なく処罰するということを徹底して行うこととされています。
適切ではありません。セルフコントロールは自身でコントロールすることです。
ハームリダクションは、必ずしも断酒をする必要はなく、減酒をすることからアルコール依存症の治療を進めていこうとする考え方です。
適切ではありません。リスクマネジメントは、リスク回避または軽減のための対策のことです。
適切ではありません。リスクコミュニケーションは、様々のリスクに関して正確な情報の共有をはかることが大切という考え方です。
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03
アルコール依存症者の支援において、最初から断酒を目指すのではなく、飲酒がもたらす心身や社会生活への悪影響の緩和を目的とする方法を「ハームリダクション」と呼びます。
不適切です。
ゼロトレランスとは、たとえ軽微な違反であっても厳密に処分を行うことです。
不適切です。
セルフコントロールとは、自分自身の行動や感情をを目標達成のために自分で統制することです。
上述のとおり、適切な選択肢です。
不適切です。
リスクマネジメントとは、起こりうる失敗や事故を防ぐためにそれらの発生リスクを事前に把握(リスクアセスメント)、管理していくことです。
不適切です。
リスクコミュニケーションとは、様々なリスクについて正確な情報を共有することです。
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