公認心理師の過去問
第6回 (2023年)
午前 問26

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問題

公認心理師試験 第6回 (2023年) 午前 問26 (訂正依頼・報告はこちら)

N. E. Bank−Mikkelsen によるノーマライゼーションの説明として、最も適切なものを1つ選べ。
  • 生活上のリスクを共有して負担し合うこと
  • 社会的に立場が弱い人々への支援や制度を設けること
  • 多様性を全て包摂し、個々に必要な支援を保障すること
  • 知的障害者に全ての市民と同等の権利や機会を与えること
  • 個人の権利や自己実現が尊重され、人が身体的・精神的・社会的に良好な状態でいること

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この過去問の解説 (3件)

01

バンク・ミケルセンは、デンマークの社会運動家で、「ノーマライゼーションの父」と呼ばれています。

知的障害者が施設へ入れられて劣悪な環境で過ごしていた事から、知的障害者の親達と共に状況を改善するための運動を進めました。そして、どのような障害がある人でも、一般の人と生活と権利が保障されることを基盤として法律の作成を進めました。

 

では、選択肢を見てみましょう。

選択肢1. 生活上のリスクを共有して負担し合うこと

誤りです。

この選択肢は、社会保障やバリアフリーの説明と考えられます。

選択肢2. 社会的に立場が弱い人々への支援や制度を設けること

誤りです。

この選択肢は、社会福祉の説明と考えられます。

選択肢3. 多様性を全て包摂し、個々に必要な支援を保障すること

誤りです。

この選択肢は、インクルージョンの説明と考えられます。

選択肢4. 知的障害者に全ての市民と同等の権利や機会を与えること

正答です。

バンク・ミケルセンのノーマライゼーションの説明として適切です。

選択肢5. 個人の権利や自己実現が尊重され、人が身体的・精神的・社会的に良好な状態でいること

誤りです。

この選択肢は、ウェルビーイングの説明と考えられます。

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02

ノーマライゼーションについての設問です。

選択肢1. 生活上のリスクを共有して負担し合うこと

適切ではありません。生活上のリスクを共有して負担することではありません。

選択肢2. 社会的に立場が弱い人々への支援や制度を設けること

適切ではありません。社会的に立場が弱い人々に対する特別な支援やサービスを設けることではありません。

選択肢3. 多様性を全て包摂し、個々に必要な支援を保障すること

適切ではありません。個々に必要な支援を保障することではありません。

選択肢4. 知的障害者に全ての市民と同等の権利や機会を与えること

適切です。ノーマライゼーションとは、社会的弱者とされる障害者や高齢者など全ての人に平等に権利や機会を与えることです。

 

選択肢5. 個人の権利や自己実現が尊重され、人が身体的・精神的・社会的に良好な状態でいること

適切ではありません。ノーマライゼーションは、社会的弱者とされる人々が同等・平等な権利や機会を与えられることです。

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03

N. E. Bank−Mikkelsen によるノーマライゼーションとは、障害があっても一般の人々と同じ生活を送れるようにすることです。

よって正解は「知的障害者に全ての市民と同等の権利や機会を与えること」となります。

選択肢1. 生活上のリスクを共有して負担し合うこと

上述のノーマライゼーションの定義にはありませんので、不適切です。

選択肢2. 社会的に立場が弱い人々への支援や制度を設けること

上述のノーマライゼーションの定義にはありませんので、不適切です。

選択肢3. 多様性を全て包摂し、個々に必要な支援を保障すること

上述のノーマライゼーションの定義にはありませんので、不適切です。

選択肢4. 知的障害者に全ての市民と同等の権利や機会を与えること

上述のとおり、適切な選択肢です。

選択肢5. 個人の権利や自己実現が尊重され、人が身体的・精神的・社会的に良好な状態でいること

上述のノーマライゼーションの定義にはありませんので、不適切です。

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