公認心理師の過去問
第6回 (2023年)
午前 問27
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問題
公認心理師試験 第6回 (2023年) 午前 問27 (訂正依頼・報告はこちら)
子育て支援や児童虐待防止を目的に据えたポピュレーションアプローチの具体例として、最も適切なものを1つ選べ。
- 一時保護
- 保育所等訪問支援
- 養育支援訪問事業
- 子育て短期支援事業
- 乳児家庭全戸訪問事業
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この過去問の解説 (3件)
01
子育て支援や児童虐待に関する設問です。
適切ではありません。
一時保護は、児童虐待ケースだけではありませんが、多くの場合、被虐児を保護することを目的に行われます。
適切ではありません。
保育所等訪問支援は、平成24年度児童福祉法改正により創設された障害児を対象としたサービスです。
障害児施設などでの経験を持つ支援員が障害児の通う保育所や学校に出向いて支援を行うアウトリーチ型のサービスです。
適切ではありません。
養育支援訪問事業は、妊娠中または6歳未満の児童を養育する家庭で、子育てに不安や孤立感を抱える家庭、多胎児世帯など特に支援が必要と認めらた家庭に対して行われます。
適切ではありません。
子育て短期支援事業とは、ショートステイ・トワイライトステイといわれるものです。
家庭の事情等により短期間(自治体により異なりますが、おおむね長くても1週間程度)親元から離れ、児童福祉施設や里親協力家庭で生活をします。
適切です。
乳児家庭全戸訪問事業は、生後3ヵ月~4ヶ月(自治体により異なる)の乳児のいる家庭を対象に、助産師・保健師・看護師などが訪問する事業です。
ポピュレーションアプローチとは何かを知っておく必要があります。
ポピュレーションアプローチとは、リスクの有無や大きさに関わらず、集団全体にアプローチする方法です。
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02
ポピュレーション・アプローチとは、集団として人々に健康増進や疾病予防のための指導や働きかけを行うことにより、集団全体のリスクを下げようとする取り組みです。
この問題もポイントは、特定の家庭や個人への支援策ではなく、集団全体や地域全体への支援策を選択することと言えます。
では、選択肢を見てみましょう。
誤りです。
一時保護は、保護者の病気や家庭での虐待などにより、児童が家庭で過ごすことができなくなった場合に、緊急に児童を保護する仕組みです。
よって、特定の児童への支援と言えます。
誤りです。
保育所等訪問支援は、障害のある児童のための支援です。専門的な知識を持った支援員が児童の通う保育所や学校、学童クラブなどへ訪問し、児童の様子を観察したり、職員間の情報共有や助言をしたりするものです。
よって、特定の児童への支援と言えます。
誤りです。
養育支援訪問事業とは、子育てをしている家庭で養育者が大きなストレスやうつ病を抱えている、不安や孤立感を持っている場合に、地域の保健師、子育て経験者が家庭を訪問し、助言などを行うものです。
よって、特定の家庭への支援と言えます。
誤りです。
子育て短期支援事業とは、保護者の病気や仕事などの事情により一時的に児童を養育できない場合に、児童養護施設などで一定期間、児童を預かる仕組みです。
よって、特定の家庭への支援と言えます。
正答です。
乳児家庭全戸訪問事業とは、生後4か月までの乳児がいる全家庭を児童委員や子育て経験者などが訪問し、地域の情報提供、家庭や乳児状況の把握を行う事業です。家庭の状況応じて、必要なサービスを受けられるような援助も行ないます。保護者の孤立化を防ぎ、乳児の健全な発育環境を整えることを目的としています。
この事業は、全ての家庭を対象とした事業ですので、ポピュレーション・アプローチの具体例として適切と言えます。
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03
ポピュレーションアプローチとは、集団全体に対して働きかけを行いリスクの低減を目指すアプローチです。
一方で、集団の中からハイリスクな対象を把握して働きかけを行うことをハイリスクアプローチと呼びます。
よって、正解は集団の全員を対象にしている「乳児家庭全戸訪問事業」です。
対象が全家庭ではないため、不適切です。
対象が全家庭ではないため、不適切です。
対象が全家庭ではないため、不適切です。
対象が全家庭ではないため、不適切です。
対象が全家庭であるため、適切です。
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