公認心理師の過去問
第6回 (2023年)
午前 問29
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問題
公認心理師試験 第6回 (2023年) 午前 問29 (訂正依頼・報告はこちら)
学習者が、自分が理解している状態を把握し、それに基づいて自分の学習行動を調整する学習方略として、適切なものを1つ選べ。
- 精緻化方略
- 体制化方略
- メタ認知方略
- 深い処理の方略
- 外的リソース方略
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この過去問の解説 (3件)
01
学習者が、自分が理解している状態を把握し、それに基づいて自分の学習行動を調整する学習方略を「メタ認知方略」と呼びます。
不適切です。
精緻化方略とは、語呂合わせなど、覚えたい事柄に別の情報を付け加えることで学習効率を高める方略です。
不適切です。
体制化方略とは、いくつかの学習内容を分類したり整理したりして全体を構造化させることで学習効率を高める方略です。
上述のとおり、適切な選択肢です。
不適切です。
単純に学習内容の暗記を反復するといった方略を浅い処理の方略と呼び、一方で他の知識を結び付けたり自分でまとめたりといった方略を深い処理の方略と呼びます。
不適切です。
外的リソース方略とは学習において自分の努力だけでなく、教師や友人に助けを求め学習に活かす方略です。
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02
効果的な学習の方略についての問題です。
この問題の正答は「メタ認知方略」です。
では、選択肢を見てみましょう。
誤りです。
精緻化方略とは、学習した内容を自分なりの言葉でまとめたり、他の知識と関連づけたりすることによって、詳しく学び、記憶に定着させるような方法です。
誤りです。
体制化方略とは、学んだ内容を分類する、図などを使って構造化するなど、整理しながら学ぶ方法です。
正答です。
メタ認知方略は、自分の考えや学習の状況を客観的に理解し、学習に向けた行動を調整する方法です。
誤りです。
深い処理の方略とは、学習する内容を表面的に暗記するだけでなく、詳しくその意味を理解する、他の知識と結びつけるなどしながら学ぶ方法です。
誤りです。
外的リソース方略とは、自分で考えながら学ぶだけでなく、誰かに尋ねて教わる、本やインターネットで調べるなど、自分の周りにある資源(人や物)を使いながら学ぶ方法です。
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03
学習や記憶に関する設問です。
不適切です。精緻化方略とは、既存の知識と結びつけて新しい知識を記憶する方法をとることです。語呂合わせなども精緻化方略といえます。
不適切です。体制化方略とは、覚えることがらの共通点や法則と見いだし、整理して記憶していく方法です。例えば、「りんご、電車、椿、バナナ、バス、桃、蓮」という単語を記憶する際に、「果物(りんご、バナナ、桃)、乗り物(電車、バス)、花(椿、蓮)」と整理して記憶しようとすることです。
正解です。メタ認知方略とは、学習者自身が自分がどこまであるいはどれだけ理解をしているか自分で認識し、自身の学習の進捗状況や理解度に合わせて学習活動を修正しながら学習していく学習法です。
不適切です。深い処理の方略とは、精緻化方略や体制化方略のことを指します。逆に、浅い方略とは、リハーサル方略のことを指します。
不適切です。外的リソース方略とは、自分の周りにある人(先生や友人)や物(参考書など)を使って学ぶことです。
学習方略については、教育系に馴染みがないと戸惑うかもしれませんが、「メタ認知」について知識があれば正答にたどりつける設問です。
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