公認心理師の過去問
第6回 (2023年)
午前 問35

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問題

公認心理師試験 第6回 (2023年) 午前 問35 (訂正依頼・報告はこちら)

「患者が、積極的に治療方針の決定に参加し、その決定に従って治療を受けること」を意味する用語として、最も適切なものを1つ選べ。
  • アドヒアランス
  • エンパワメント
  • コンプライアンス
  • セルフ・モニタリング
  • ポジティブ・アクション

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この過去問の解説 (3件)

01

患者が、積極的に治療方針の決定に参加し、その決定に従って治療を受けることを「アドヒアランス」と呼びます。

その他の選択肢の用語についても確認しておきましょう。

選択肢1. アドヒアランス

適切です。

アドヒアランスとは、患者が、積極的に治療方針の決定に参加し、その決定に従って治療を受けることを意味します。

選択肢2. エンパワメント

不適切です。

エンパワメントとは、その人が持っている力を活かし、勇気づけたり、潜在的な能力を発揮できるように支援することです。

選択肢3. コンプライアンス

不適切です。

コンプライアンスとは、法令を遵守することです。

選択肢4. セルフ・モニタリング

不適切です。

セルフ・モニタリングとは自分の思考や認知、感情、行動などを観察・認識することです。認知行動療法で用いられます。

選択肢5. ポジティブ・アクション

不適切です。

ポジティブ・アクションとは差別による不利益を受けている人々に対して、その不利益を取り除くための措置をとることです。女性社員の活躍推進などの文脈で用いられます。

参考になった数5

02

治療に関する設問です。

選択肢1. アドヒアランス

適切です。

選択肢2. エンパワメント

不適切です。

エンパワメントとは、「力を与える」「権限を与える」という意味です。

医療福祉の分野では患者や利用者自身の力を回復させるための関りを指します。

選択肢3. コンプライアンス

不適切です。

コンプライアンスとは、「法令遵守」と訳されることが多いです。

選択肢4. セルフ・モニタリング

不適切です。

セルフ・モニタリングとは、「自分の状態を観察すること」です。

選択肢5. ポジティブ・アクション

不適切です。

ポジティブ・アクションとは、「積極的改善措置」のことです。

例えば、雇用や労働問題において、男女格差を解消したり、女性の活躍の場を広げたりする企業の取り組みを指します。

参考になった数0

03

この問題の正答は「アドヒアランス」です。

選択肢を詳しく見てみましょう。

選択肢1. アドヒアランス

正答です。

問題文は「アドヒアランス」の説明として適切です。

患者が治療方針に納得し、積極的に治療を受けることを言います。

選択肢2. エンパワメント

誤りです。

「エンパワメント」とは、集団の中で個人が持っている力を十分に発揮し、積極的に行動できるように力を与える、働きかけることを意味します。

選択肢3. コンプライアンス

誤りです。

「コンプライアンス」とは、法令遵守のことを指します。単純に規則を守るだけでなく、倫理的、道徳的にも正しい行動をすることも含みます。

選択肢4. セルフ・モニタリング

誤りです。

「セルフ・モニタリング」とは、自分の体や心の状態をよく観察し、その上でより良い行動をしていくことを言います。

選択肢5. ポジティブ・アクション

誤りです。

「ポジティブ・アクション」とは、性別や文化、差別などの不利益を受ける立場の人たちがいる場合に、その格差を失くし、十分に活躍できるような環境を広げていく積極的な取り組みを言います。

参考になった数0