公認心理師の過去問
第6回 (2023年)
午前 問38
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問題
公認心理師試験 第6回 (2023年) 午前 問38 (訂正依頼・報告はこちら)
精神病床の特徴として、適切なものを1つ選べ。
- 一般病院には設置されない。
- 一般病床に比べて、平均在院日数が長い。
- 一般病床に比べて、人口当たりの病床数が多い。
- 一般病床に比べて、病床当たりの医師数が多い。
- 病床数は、私的な病院よりも公的な病院に多い。
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この過去問の解説 (3件)
01
精神病床は病床区分(他には一般病床、療養病床、結核病床、感染症病床があります)の一つです。
一般的に精神病床は一般病床と比べて入院日数が多い傾向にあります。
それぞれの選択肢について確認しておきましょう。
不適切です。
一般病院にも精神科はありますし、精神病床が設置されています。
適切です。
精神病床は一般病床と比べて平均在院日数が長い傾向にあります。
不適切です。
一般病床のほうが人口当たりの病床数は多いです。
不適切です。
病床当たりの医師数は一般病床のほうが多いです。
不適切です。
病床数は私的な病院の方が多くなっています。
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02
精神医療に関する設問です。
不適切です。
一般病院にも精神病床はあります。
適切です。
厚生労働省の公表している病院報告(令和6年3月分)を見ると、一般病床は平均在院日数が16.2日、精神病床は257.6日となっています。
不適切です。
厚生労働省の公表している「医療施設(動態)調査・病院報告の概況」(令和4年)によると、人口10万にあたり一般病床は709.6 床、精神病床は257.6床となっています。
不適切です。
医師の配置標準は、医療法施行規則第19条に基づく必要な医師数の算定方法に基づいています。
一般病床は16:1、精神病床は大学付属病院などは16:1ですが、それ以外の病院は48:1となっています。
不適切です。
厚生労働省が発表している「医療施設(動態)調査・病院報告(令和3年)」の統計表にある、統計表5開設者・病床の種類別に見た病床数によると、精神病床の総数は3,233,502床、国立7,061床、公的医療機関19,446床とあります。
公的な精神病床は1割にも満たないということです。
統計データは最新のものを確認して頂ければと思いますが、数値を覚える必要はありません。
日本の精神医療の歴史的な流れと傾向を掴んでいれば、正答にたどりつける設問です。
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03
精神病床とは、精神疾患のある患者が入院する病床を言います。
その特徴について見ていきましょう。
誤りです。
一般病院とは、特定の専門的な機能を持たない、20床以上の病床数がある病院を言います。医療法人、社会福祉法人、公益法人などが運営しています。
一般病院にも精神科や心療内科が設置されている場合もありますし、精神病床もあります。精神科以外の科もありますので、精神疾患以外の疾患がある場合には治療を受けやすくなります。
正答です。
平均在院日数とは、一人の患者が何日間入院しているかの平均を示すものです。
厚生労働省が発表している医療施設報告・病院報告(令和4年)では、年間の平均在院日数について、一般病床で16.2日、精神病床で276.7日と、精神病床の方が長くなっています。
誤りです。
厚生労働省が発表している医療施設報告・病院報告(令和4年)に、人口10万人に対する病床数について記載があります。一般病床は709.6床、精神病床は257.6床となっており、一般病床の方が多いとわかります。
誤りです。
厚生労働省による「病院・診療所病床に関する主な人員の標準」では、一般病床と精神病床のどちらも、医師は「16:1」と記載があります。1人の医師が16人の患者を診るということです。医師数は同じ配置と言えます。
誤りです。
厚生労働省が発表している「精神保健医療福祉の現状(令和2年)」では、「精神病床数約33万床のうち、9割が公的病院以外の病院の病床」と報告されています。つまり、私的な病院の方が多いと言えます。
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