公認心理師の過去問
第6回 (2023年)
午前 問39
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
公認心理師試験 第6回 (2023年) 午前 問39 (訂正依頼・報告はこちら)
不登校児童生徒の集団生活への適応、基礎学力の補充、学校生活への復帰等を通じて、社会的な自立を支援することを主な目的とした教育委員会が設置する機関として、最も適切なものを1つ選べ。
- 通級指導教室
- フリースクール
- 発達障害者支援センター
- ひきこもり地域支援センター
- 教育支援センター(適応指導教室)
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
不登校児童生徒への対応について、整理しておきましょう。
フリースクールも不登校児童生徒の居場所として有力ですが、設置目的の内容や「教育委員会が設置する機関」という説明から「教育支援センター(適応指導教室)」が正解と判断できます。
不適切です。
通級指導教室とは、通常の学級に所属しながら、本人の障害などに合わせた特別な授業が必要な時には通常の学級の授業を抜けてその別の授業を受けることです。
不適切です。
フリースクールとは、不登校の児童生徒に学習や社会的関わりの場を提供し支援する教育施設で、様々な民間の団体が運営しています。
不適切です。
発達障害者支援センターとは、発達障害のある人々への支援を行う専門機関です。
不適切です。
ひきこもり地域支援センターとは、ひきこもりの状態にある人やその家族を支援する機関です。
適切です。
教育支援センター(適応指導教室)とは、不登校の児童生徒の学習や集団への適応をサポートするために教育委員会などが運営する機関です。
参考になった数4
この解説の修正を提案する
02
児童生徒への支援を行う教室や施設についての問題です。
選択肢を見てみましょう。
誤りです。
通級指導教室は、通常学級に在籍している児童生徒が週1~8時間程度、個別または小集団で指導を受ける教室です。指導の内容は、発音などの言語に関すること、学習に関すること、コミュニケーションや気持ちのコントロールに関することなど、児童生徒の能力や特徴に合わせて設定されます。通級指導教室の担任と通常学級の担任また家庭が連携を図りながら、児童生徒の力を伸ばすことができます。
誤りです。
フリースクールは、NPO団体や個人が運営している施設で、不登校の児童生徒が過ごせる場です。勉強だけでなく運動や遊びなど、さまざまな活動をしています。フリースクールごとに独自の方針や特徴があります。
誤りです。
発達障害者支援センターは、発達障害のあるお子さんや大人、その家族を支援する施設です。生活、発達、就労などの相談をすることができます。都道府県や指定都市が運営している場合、社会福祉法人などの団体が運営している場合があります。
誤りです。
ひきこもり地域支援センターは、すべての都道府県・指定都市に設置されている、ひきこもりについて相談できる場所です。社会福祉士、精神保健福祉士、保健師、公認心理師などの専門職が相談を受けています。
正答です。
問題文は、教育支援センター(適応指導教室)の説明として適切です。
近年、「適応指導教室」でなく、市町村ごとに親しみやすい名称を付けて運営するようになっています。不登校への支援についても、所属する学校へ復帰するばかりを目的とするのでなく、児童生徒それぞれに合った学び方をする、地域の別の学校で学ぶなど、より柔軟に支援をするような流れがあります。スクールカウンセラーなどの教育関係で働く場合には、その地域の相談機関や支援の考え方をよく把握することが大切です。
参考になった数3
この解説の修正を提案する
03
児童生徒に関する設問です。
不適切です。
通級指導教室とは、通常学級に通う児童生徒が通常授業を抜けて別室で個別または小集団で授業を受けることで、児童生徒の障害や特性に合わせた指導を受けることができる制度です。
不適切です。
不登校児童生徒を対象としていますが、教育委員会が設置する機関とは限りません。
不適切です。
発達障害者支援センターは、2004年に公布された発達障害者支援法の地域政策の中心を担う施設です。発達障害を持つ子どもから大人までを対象としています。
不適切です。
ひきこもり地域支援センターは、都道府県及び指定都市に設置されているひきこもりの方を対象とした施設です。
適切です。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
前の問題(問38)へ
第6回 (2023年)問題一覧
次の問題(問40)へ