公認心理師の過去問
第6回 (2023年)
午前 問42
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問題
公認心理師試験 第6回 (2023年) 午前 問42 (訂正依頼・報告はこちら)
S. E. Finn の治療的アセスメントについて、不適切なものを1つ選べ。
- 標準化された心理検査を用いる。
- アセスメントを行う者の個性の影響を取り除く。
- 心理検査の結果についてクライエントと対話する。
- アセスメントのプロセス自体が心理療法とみなされる。
- クライエントにアセスメントで何を明らかにしたいかを尋ねる。
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この過去問の解説 (3件)
01
治療的アセスメントとは、アセスメントをセラピストがクライエントを見立てるためだけに行うのでなく、クライエントが良い方向へ変化するためのアプローチとして実施する手法です。
セラピストとクライエントが対話しながら、クライエントの課題や知ろうとすることを整理し、それに合った心理検査を実施します。その結果についても、セラピストから伝えるだけでなく、クライエント自身も結果について考えることによって、自己理解や課題解決へつながることが期待されます。
では、選択肢を見てみましょう。
治療的アセスメントの説明として適切です。
標準化された信頼できる心理検査を使用します。
治療的アセスメントの説明としては不適切です。
セラピストとクライエントが対話しながら進めるものですので、セラピスト自身が与える影響もあると言えます。どの心理療法においても、セラピストはクライエントとの関わりについて、自分がどのように影響を与えているか自分で観察しながら行うことが大切です。
よって、この問題での正答となります。
治療的アセスメントの説明として適切です。
心理検査の結果について対話しながらクライエントの自己理解や課題解決を目指します。
治療的アセスメントの説明として適切です。
初回面接から心理検査、結果の解釈の過程を心理療法と考えて関わります。
治療的アセスメントの説明として適切です。
セラピストが知りたいことを測るばかりでなく、クライエントが知ろうとすることを理解した上で、心理検査などのアセスメント方法を選択していきます。
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02
治療的アセスメントでは、アセスメントのプロセスにおいてもセラピストとクライエントの協働関係構築が進み、治療的な効果が得られるとされています。
そのため、アセスメント自体が心理療法とみなされるのでセラピストの要因を取り除くことは不可能です。
よって正解は「アセスメントを行う者の個性の影響を取り除く。」となります。
適切です。
治療的アセスメントで用いる心理検査は標準化されたものを選択します。
上述の通り、不適切です。
適切です。
心理検査のフィードバックを行うことはクライエントとの協働的な関係の構築や治療的な効果を得るのに重要なプロセスです。
上述の通り、適切です。
適切です。
クライエントにニーズを尋ねることで、クライエントもより主体的に治療的アセスメントに取り組むことができます。
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03
治療的アセスメントに関する設問です。
適切です。
アセスメントする際に心理検査を用いることもあります。
不適切です。
アセスメントを行う者の個性の影響を取り除くことはできません。
適切です。
心理検査の結果についてクライエントと対話することは重要です。
適切です。
アセスメントのプロセス自体が心理療法とされています。
適切です。
クライエントの希望を確認しながら行うことは大切です。
治療的アセスメントでは、アセスメントをおこなうプロセス自体もクライエントとセラピストの対話を通して相互に影響を与えていると考えられています。
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