公認心理師の過去問
第6回 (2023年)
午前 問45

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

公認心理師試験 第6回 (2023年) 午前 問45 (訂正依頼・報告はこちら)

精神障害の労災認定において、認定の対象となる精神障害として、誤っているものを1つ選べ。
  • 気分障害
  • 適応障害
  • 統合失調症
  • 身体表現性障害
  • アルコールや薬物による障害

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

労災認定とは、労働者が仕事中や通勤中に怪我をした、病気になった、障害が残った、死亡したなどの場合に労災保険の認定を受ける事を言います。

 

精神障害の労災認定については、厚生労働省が認定要件を示しています。

①認定基準の対象となる精神障害を発病していること

②認定基準の対象となる精神障害の発病前おおむね6か月の間に、業務による強い心理的負荷が認められること

③業務以外の心理的負荷や個体側要因により発症したとは認められないこと

 

①の対象となる精神障害とは、国際疾病分類第10回修正版(ICD-10)の「精神及び行動の障害」に分類される精神障害であって、認知症や頭部外傷などによる障害、アルコールや薬物による障害を除くとなっています。

 

よって、この問題では「アルコールや薬物による障害」が認定の対象とならず、正答となります。

 

*厚生労働省「精神障害の労災認定 過労死等の労災補償Ⅱ」リーフレット参照

参考になった数3

02

精神障害の労災認定において、認定基準の対象となる精神障害はICD10の「精神および行動の障害」にあたる障害のうち、「 症状性を含む器質性精神障害(認知症など)」「精神作用物質使用による精神および行動の障害(アルコールや薬物による障害)」を除外したものです。

よって正解は「アルコールや薬物による障害」となります。

選択肢1. 気分障害

上述の通り、認定の対象となります。

選択肢2. 適応障害

上述の通り、認定の対象となります。

選択肢3. 統合失調症

上述の通り、認定の対象となります。

選択肢4. 身体表現性障害

上述の通り、認定の対象となります。

選択肢5. アルコールや薬物による障害

上述の通り、認定の対象外です。

参考になった数1

03

労災認定に関する設問です。

選択肢1. 気分障害

気分障害は労災認定の対象になります。

選択肢2. 適応障害

適応障害は労災認定の対象になります。

選択肢3. 統合失調症

統合失調症は労災認定の対象になります。

選択肢4. 身体表現性障害

身体表現性障害は労災認定の対象になります。

選択肢5. アルコールや薬物による障害

アルコールや薬物による障害は労災認定の対象になりません。

まとめ

厚生労働省の「精神障害の労災認定」の認定要件①認定基準の対象となる精神障害かどうかに、「認知症や頭部外傷による障害(F0)及びアルコールや薬物による障害(F1)は除きます」とあります。

参考になった数0