公認心理師の過去問
第6回 (2023年)
午前 問48
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問題
公認心理師試験 第6回 (2023年) 午前 問48 (訂正依頼・報告はこちら)
学校でスクールカウンセラーとして業務に当たる公認心理師の行動として、最も適切なものを1つ選べ。
- 緘黙のある児童への対応について、担任教師にコンサルテーションを行った。
- チーム学校の運営体制として、スクールカウンセラーが管理責任者となる体制を提案した。
- 児童生徒理解・支援シートの作成への協力を依頼されたが、担任教師による作成を提案し、関与を控えた。
- アウトリーチで訪問した児童宅で父親から児童が暴力を受ける場面を目撃したが、児童から強く口止めされたため、児童相談所への通告を控えた。
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この過去問の解説 (3件)
01
スクールカウンセラーとして求められる行動を理解しておきましょう。
適切です。
緘黙のある児童への対応として、例えば正面からでなく横並びで声かけをしたり、筆記によるコミュニケーションをはかるなど、担任教師にコンサルテーションを行います。
不適切です。
チーム学校の運営には教員や専門職が連携して携わりますが、その管理責任者は校長となります。
不適切です。
児童生徒理解・支援シートとは、支援を必要とする子どもの状態を把握し共有するためのもので、担任をはじめスクールカウンセラーや関係者が協力して作成するものです。
不適切です。
児童からの口止めがあったとしても、虐待に関する情報は通告の義務があります。
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02
スクールカウンセラーとして求められる対応についての設問です。
適切です。
担任教師へのコンサルテーションもスクールカウンセラーの役割として求められます。
不適切です。
管理責任者は、管理職の役割です。
不適切です。
スクールカウンセラーとして協力できる範囲で協力していくことが求められます。
不適切です。
虐待を知り得た場合は、児童相談所への通告義務があります。
実際には、まずは職場の管理職に報告して、その上で管理職の判断に委ねることになるかと思われます。
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03
スクールカウンセラーとして働く場合の適切な行動について考えていきます。
適切な行動であり、この問題での正答です。
何か課題のある児童生徒について、担任教師へコンサルテーションを行うことはスクールカウンセラーとして大切な役割の一つです。児童生徒の状況や担任教師の見立てをよく聴きながら、スクールカウンセラーとしての見立てや対応策、スクールカウンセラーが児童生徒や保護者へ提供できる支援などを提案しましょう。
不適切な行動です。
学校内の組織においてスクールカウンセラーが管理責任者を担うことは不適切です。チーム学校の一員ではありますが、そのリーダー的な役割は校長であることが基本と言えます。
不適切な行動です。
学校内で児童生徒の理解や支援を検討する上で、意見を求められた場合にスクールカウンセラーが協力的に対応することは重要な役割です。心理専門職としての意見を伝え協力できるよう努めましょう。
不適切な行動です。
児童虐待を認めた場合には児童相談所や警察への通告が義務となります。スクールカウンセラーの立場で虐待に気づいた場合には、学校長へ報告し、通告するよう行動しましょう。
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