過去問.com - 資格試験の過去問 | 予想問題の解説つき無料問題集

公認心理師の過去問 第6回 (2023年) 午前 問51

問題

このページは問題閲覧ページです。正解率や解答履歴を残すには、 「条件を設定して出題する」をご利用ください。
[ 設定等 ]
教職員のバーンアウトを予防するために教職員自身や学校が行うべき有効な方策や環境整備として、不適切なものを1つ選べ。
   1 .
教職員の援助要請を促進する。
   2 .
業務処理が速い教職員のペースに従わせる。
   3 .
業務時間・量が過重負担にならないようにする。
   4 .
休息や気分転換などストレス発散のセルフケアを行いやすくする。
( 公認心理師試験 第6回 (2023年) 午前 問51 )
このページは問題閲覧ページの為、解答履歴が残りません。
解答履歴を残すには、
条件を設定して出題する」をご利用ください。

この過去問の解説 (3件)

3

バーンアウトとは、1970年代にアメリカの精神心理学者であるフロイデンバーガーが提唱し、その後マスラックとジャクソンにより「対人職に生じる情緒的消耗感・脱人格化・個人低達成感の低下」と定義された概念です。

日本語で「燃え尽き症候群」と訳されます。

看護師や教師など対人援助職に多いとされ、仕事からくる過度のストレスにより、それまで打ち込んでいたことに対して打ち込めなくなり、心身に支障をきたし社会に適応できなくなる状態を指します。

選択肢1. 教職員の援助要請を促進する。

バーンアウトを予防するには周囲に援助要請を出せることが大事なので、適切です。

選択肢2. 業務処理が速い教職員のペースに従わせる。

自分のペース以上の速さで業務を進めることはバーンアウトを誘発する可能性がありますので、不適切です。

選択肢3. 業務時間・量が過重負担にならないようにする。

業務時間・量が加重になるとバーンアウトを招きやすいので、負担にならないようにすることは適切です。

選択肢4. 休息や気分転換などストレス発散のセルフケアを行いやすくする。

仕事から離れてストレス発散することはバーンアウトの防止に繋がりますので、適切です。

まとめ

昨今の教育現場は、様々な問題を抱えています。

いじめ・不登校対応、特別支援教育や外国人児童生徒への対応、ICTの活用、保護者への対応などに追われ、教職員はバーンアウトを起こしやすい状況にあります。

公認心理師が学校現場に対して支援を行う際は、このことを心得て教職員と関わる必要があります。

付箋メモを残すことが出来ます。
1

バーンアウトとは、ずっと仕事熱心だった人が、急に仕事への意欲をなくしてしまう、無気力になってしまう状態を言い、燃え尽き症候群とも呼ばれます。常に疲れている、出勤できない、仕事の質が落ちる、他者への態度が変わるなどの様子が見られます。

バーンアウトにかかりやすい人は、真面目で完璧主義、責任感が強いなどの性格傾向にある人と言われます。また、仕事に慣れていない、心身への負担が大きいなどの環境も原因となる場合があります。

予防するためには、自分に合った量や方法で仕事をする、困った時には助けを求める、仕事とプライベートの区切るをつけるなどの事に気を付けながら働く事が効果的です。生活面では、食事や睡眠をきちんととる、趣味などの楽しい時間を持つなどの意識をする事が大切です。

では、選択肢を見てみましょう。

選択肢1. 教職員の援助要請を促進する。

適切な方策であり、この問題では誤りです。

困った時に助けを求めやすい職場環境を整える事が大切です。

選択肢2. 業務処理が速い教職員のペースに従わせる。

不適切な方策であり、この問題では正答です。

同じ業務でも、人によって作業スピードは異なるものです。その人に合ったペースで取り組む、業務量が多い時には他の人に振り分けるなどの対応が必要です。

選択肢3. 業務時間・量が過重負担にならないようにする。

適切な方策であり、この問題では誤りです。

適度な時間や量で働く事ができるように調整する事が求められます。

選択肢4. 休息や気分転換などストレス発散のセルフケアを行いやすくする。

適切な方策であり、この問題では誤りです。

帰宅後や休日には自身のケアを行う事が効果的です。職場としても、休日に出勤する、残業する事が当たり前にならないような環境作りが大切です。

まとめ

教職員の仕事は、体力的にも、心理的にも負担が大きくなりやすく、バーンアウトやうつ病にかかる可能性が高い職業と言えます。学校現場で働く公認心理師は、児童生徒や保護者の援助が主な仕事となりますが、必要に応じて、バーンアウトやうつ病を予防するための環境作りや教職員個人のメンタルヘルスにも気を配る事が求められる場合もあります。基本的な知識をよく学んでおきましょう。

1

正答は「業務処理が速い教職員のペースに従わせる。」です。

選択肢1. 教職員の援助要請を促進する。

これは有益な方策です。

教職員が援助を求めやすくすることで、ストレスや心理的な負担に早期に対処できるようになります。

選択肢2. 業務処理が速い教職員のペースに従わせる。

教職員に対して過度な業務負担をかけ、仕事のペースを速めることがバーンアウトを引き起こす可能性があるためです。

適切な方策は、むしろ業務負担の適正化やバランスを保ち、教職員が十分な休息やストレス発散ができる環境を整備することが求められます。

選択肢3. 業務時間・量が過重負担にならないようにする。

業務負担の適正化は重要です。

仕事の量や時間が適切でないと、教職員が十分な休息をとれず、バーンアウトのリスクが高まります。

選択肢4. 休息や気分転換などストレス発散のセルフケアを行いやすくする。

教職員が自己ケアを行いやすい環境を整備することも大切です。

休息や気分転換が容易な場所や時間を確保することで、メンタルヘルスの維持が期待できます。

まとめ

総じて、教職員のメンタルヘルスを守るためには、適正な業務負担、援助体制の整備、自己ケアの機会の提供が重要です。

問題に解答すると、解説が表示されます。
解説が空白の場合は、広告ブロック機能を無効にしてください。
他のページから戻ってきた時、過去問ドットコムはいつでも続きから始めることが出来ます。
また、広告右上の×ボタンを押すと広告の設定が変更できます。
この公認心理師 過去問のURLは  です。
付箋は自分だけが見れます(非公開です)。