公認心理師 過去問
第6回 (2023年)
問78 (午後 問1)
問題文
J. Bowlby の提唱する、モーニングの第一期の心理状態に該当するものを1つ選べ。
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問題
公認心理師試験 第6回 (2023年) 問78(午後 問1) (訂正依頼・報告はこちら)
J. Bowlby の提唱する、モーニングの第一期の心理状態に該当するものを1つ選べ。
- 混乱
- 思慕
- 絶望
- 探索
- 無感覚
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この過去問の解説 (3件)
01
モーニング(mourning)とは「喪」を意味します。
ボウルビィは、大切な人を失くした際に起こる心的過程を4段階に分けて提唱しました。
これは「モーニングワーク」「喪の作業」と呼ばれます。
第一段階は「麻痺、無感覚」の段階です。
大切な人を失くした事を現実として受け止められず、上手く感情を持つ事もできない状態です。急性のストレス反応とも言えます。
第二段階は「思慕、抗議」の段階です。
死を受け止め始めようとしますが、十分には受け止められない時期です。強い悲嘆や愛情を感じて苦しむ、後悔や怒りを持つ、まだ存在していると錯覚する様子があるなどの様子が見られる事があります。
第三段階は「絶望、失意」の段階です。
死を受け入れる事で、絶望感を持ったり、抑うつ状態が強くなったりする時期です。人との関わりを避けるような様子が見られる事もあります。
第四段階は「離脱、再建」の段階です。
死を受け止め、失った人との思い出を肯定的に振り返る事ができるようになります。変化した環境での新しい生活を始める事ができるようになった段階です。
大切な人やものを失った方の支援をする場合には、このような段階を辿るだろうという推測を持ちながら、アセスメントや支援を行う事が大切です。
この問題では、第一期の心理状態を尋ねています。
選択肢の中では「無感覚」が正答となります。
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02
ボウルビィは対象喪失の過程をモーニング(喪の作業)と呼び、その段階は以下の経過をとるとされました。
①無感覚 ②思慕と探索 ③混乱と絶望 ④離別と再建 の4段階です。
それでは、解答を見ていきましょう。
混乱は第三期の段階ですので、不正解です。
思慕は第二期の段階ですので、不正解です。
絶望は第三期の段階ですので、不正解です。
探索は第二期の段階ですので、不正解です。
無感覚は第一期の段階ですので、正解です。
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03
ボウルビィは省略できない大切なプロセスとして、喪の作業の4段階のプロセスを提唱しました。各選択肢を検討していきます。
第三の段階に該当します。
よって不正解です。
第二の段階に該当します。
よって不正解です。
第三の段階に該当します。
よって不正解です。
第二の段階に該当します。
よって不正解です。
正解です。
第一の段階に該当します。
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