公認心理師の過去問
第6回 (2023年)
午後 問3
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問題
公認心理師試験 第6回 (2023年) 午後 問3 (訂正依頼・報告はこちら)
バランス理論に最も関係が深い人物として、正しいものを1つ選べ。
- A. Binet
- F. Heider
- G. Le Bon
- J. B. Watson
- S. E. Asch
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この過去問の解説 (3件)
01
バランス理論と関係の深い人物を確認していきましょう。
A. Binet: アルフレッド・ビネは知能検査の発展に貢献しました。IQテストの普及に大きな影響を与えました。よって不正解となります。
正解です。
彼は社会心理学者であり、「バランス理論」という概念を提唱しました。この理論は、人々が持つ意見や関係性のバランスを保とうとする傾向を説明するもので、人々は不一致な情報や意見に対して不快感を抱くことなく、バランスを保とうとするという考え方です。
G. Le Bon: ギュスターヴ・ル・ボンは群衆心理学に関する著書で知られています。群衆の行動や心理について研究しました。よって不正解となります。
J. B. Watson: ジョン・B・ワトソンは行動主義心理学の先駆者であり、「環境が人間の行動を形成する」という考え方を主張しました。よって不正解となります。
S. E. Asch: ソロモン・アッシュは「集団適応」の実験で有名です。集団内での圧力が個人の意見や判断に与える影響を研究しました。よって不正解となります。
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02
心理学者とその研究についての知識が問われています。
この問題の正答は「F.Heider」です。
では、選択肢を見てみましょう。
誤りです。
アルフレッド・ビネーは、フランスの心理学者です。シモン(医師)と共に、ビネー式知能検査を創始した事で有名です。
正答です。
フリッツ・ハイダーはゲシュタルト派の心理学者です。
バランス理論は、フリッツ・ハイダーが提唱したものです。バランス理論とは、人間はバランスがとれている状態を好み保とうとする、バランスがとれていないと修正しようとするという考え方です。自己(P)、他者(O)、事物(X)の三者関係を扱うもので、P-O-X理論とも呼ばれます。
誤りです。
ギュスターヴ・ル・ボンは、フランスの医師、心理学者です。群集心理を研究したことで有名です。
誤りです。
ジョン・ブロータス・ワトソンは、アメリカの心理学者です。行動主義心理学を研究した事で有名です。
誤りです。
ソロモン・アッシュは、アメリカの心理学者です。同調実験を行い、研究した事で有名です。
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03
バランス理論は、ハイダーによって提唱されました。 主体を「P」、「P」と関係のある他者を「O」、認知の対象である事物を「X」と置き、「P」の「O」に対する認識、「P」の「X」に対する認識、そして「O」の「X」に対する認識の中で、好意的な物を「+」、否定的な物を「-」で表し、この「+と−のバランスが取れた状態を人は好む」と考えられています。POX理論とも呼ばれます。では、解答を見ていきましょう。
ビネーはシモンと共に、ビネー式知能検査を考案しました。バランス理論とは無関係ですのでこの解答は不正解です。
前述のように、バランス理論はハイダーによって提唱されましたのでこの解答は正解です。
ル・ボンは群衆心理学を研究し、「民族進化の心理法則」などを著しました。この解答は不正解です。
ワトソンは行動主義心理学の創始者であり、パブロフの犬などの動物実験が有名です。この解答は不正解です。
アッシュは社会心理学者であり、同調圧力の実験を行いました。この解答は不正解です。
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