公認心理師の過去問
第6回 (2023年)
午後 問7
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問題
公認心理師試験 第6回 (2023年) 午後 問7 (訂正依頼・報告はこちら)
自伝的記憶に関する説明として、最も適切なものを1つ選べ。
- 自己に関する意味記憶は含まれない。
- 自己にとっての未来展望も含まれる。
- 想起時期に近い時期ほど想起数が多い新近効果はみられない。
- 生後3年間のエピソード記憶がほぼ欠落している幼児期健忘がみられる。
- 高齢者においては、中年期の記憶が想起されやすいレミニセンスバンプがみられる。
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この過去問の解説 (2件)
01
自伝的記憶は、個人の人生に関する記憶を指します。各選択肢の説明を検討していきましょう。
自伝的記憶には、自己に関する意味や感情なども含まれることがあります。よって不正解となります。
自伝的記憶は主に過去の出来事に焦点を当てます。よって不正解となります。
新近効果とは、最近の出来事をより鮮明に覚えやすい効果のことですが、自伝的記憶には常にこのような効果が見られるわけではありません。よって不正解となります。
正解です。
幼児期健忘は、多くの人が幼少期の記憶をほとんど覚えていないという現象です。
高齢者の中には、10〜30歳頃の記憶が特に鮮明に思い出されるレミニセンスバンプを体験する人が多いです。
よって「中年期」という記述が誤っているため不正解となります。
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02
自伝的記憶とは、個人が経験してきた事の記憶を言い、エピソード記憶とも呼ばれます。日記のような内容、思い出と言われるようなものを指します。
では、選択肢を見てみましょう。
誤りです。
意味記憶とは、一般に知識や情報と言われるような事を指します。
自己については、名前や誕生日などの意味記憶を持っており、自伝的記憶に含まれると考えられます。
誤りです。
自伝的記憶は、過去に経験した事についての記憶です。「〇日に、お店の予約をした」のような記憶は、予約をした事自体は自伝的記憶と言えますが、それ以上は経験していない事ですので、自伝的記憶には含まれないと考えられます。
誤りです。
親近効果とは、最後に見聞きした情報、最近の事が頭に残りやすいというものです。
自伝的記憶については、現在の年齢に近い時の出来事が思い出されやすいという特徴がありますので、親近効果があると考える事ができます。
正答です。
幼児期健忘とは、3歳以前の記憶は残りにくい事を言いますので、適切な説明と考えられます。
誤りです。
レミニセンスバンプとは、10歳から30歳の間の出来事がよく思い出されるという現象ですので、中年期という説明は不適切と考えられます。
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