公認心理師の過去問
第6回 (2023年)
午後 問8
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問題
公認心理師試験 第6回 (2023年) 午後 問8 (訂正依頼・報告はこちら)
学習における消去について、最も適切なものを1つ選べ。
- 消去によって一度消失した反応は、自発的には回復しない。
- 毎回ではなく間欠的に強化された反応のほうが消去されにくい。
- 消去が開始された直後から、反応は一定のペースで減少していく。
- レスポンデント条件づけでは、条件刺激の除去によって反応の消去が生じる。
- 条件づけによる反応の形成後、強化子を提示することによって反応の消去が生じる。
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この過去問の解説 (2件)
01
学習における消去について、各選択肢を確認していきます。
一度消えた反応が自発的に戻ることはないという説明ですが、他の要因や状況によっては反応が回復する可能性もあります。よって不正解となります。
正解です。
これはスケジュール強化の理論に基づいており、間欠強化スケジュールが消去に対してより耐性を持つという心理学の原則に基づいています。
消去が始まるとすぐに反応が一定の速度で減少するという説明です。ただし、実際の消去プロセスは一定の速度で進むわけではなく、様々な要因によって変動することがあります。よって不正解となります。
条件づけされた反応は、逆の条件で新たな学習が行われることで消去されることがありますが、強化子を提示することで消去されるわけではありません。よって不正解となります。
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02
学習に関する「消去」とは、条件づけによって強化されていた行動が、強化されなくなる事によって、その行動の頻度が減少していく事を指します。
では、選択肢を見てみましょう。
誤りです。
自発的には回復しないとは言い切れず、強化以外の要因でも回復する場合があると考えられます。
正答です。
毎回強化するのでなく、時間やタイミングをあけながら強化する方が消去されにくいと言えます。
誤りです。
消去したように見えても、何かのきっかけで回復する場合もありますので、一定のペースで回復するとは言い切れません。
誤りです。
レスポデント条件づけとは、条件刺激と無条件刺激を同時に与える事によって起こる学習を言います。条件刺激がなくなっても、無条件刺激が起こる場合もありますので、必ずしも消去するとは言えません。
誤りです。
条件づけによる反応が形成されてから、強化子を提示しない事が反応の消去につながると考えられます。
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