公認心理師の過去問
第6回 (2023年)
午後 問14
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問題
公認心理師試験 第6回 (2023年) 午後 問14 (訂正依頼・報告はこちら)
「男性はたくましく、女性はやさしい」という固定観念を説明する概念として、適切なものを1つ選べ。
- ジェンダー・ギャップ
- セクシャル・マイノリティ
- ジェンダー・ステレオタイプ
- ジェンダー・アイデンティティ
- セクシャル・オリエンテーション
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この過去問の解説 (3件)
01
性に関する知識が問われています。
では、選択肢を見てみましょう。
誤りです。
ジェンダー・ギャップとは、男女の違いによって起きる格差(ギャップ)のことを言います。
例としては、雇用の機会や賃金での格差、女性に対する暴力、家事・育児の分担の影響などがあげられます。
誤りです。
セクシャル・マイノリティは、「性的少数者」とも言います。
「異性を好きになる事が普通」「心と体の性は一致するもの」という捉え方をしている人が多い社会に対して少数者という意味です。自分の性に違和感を持っている人、同性が好きな人などが含まれます。
正答です。
ジェンダー・ステレオタイプとは、性について社会に広がっている固定観念や思い込みを指します。
問題文以外の例として、「男性は外に出て働く、女性は家を守る」「男は青、女はピンク」のような考え方があげられます。
誤りです。
ジェンダー・アイデンティティとは、自分の性をどう認識しているかを表すものです。
体と心の性が一致している人もいれば、そうでない人もいます。また、自分の性についても、男女のいずれかと感じる人もいれば、両方と感じる、どちらでもないと感じるなど、様々です。
誤りです。
セクシャル・オリエンテーションとは、「性的指向」とも言います。
恋愛感情や性的な魅力が、どの性別に向くのかをあらわすものです。
異性に向く、同性に向く、男女両方に向くなど、様々です。
カウンセリングを行っていると、自分の性への違和感や恋愛の指向について悩んでいる方の話を聴く、クライエントからカウンセリングの中で打ち明けられるといった場面に出会う事があります。そのような時にも落ち着いて対応できるよう、自分自身の性に対する考え方を整理しておく事、社会の流れを把握しておく事が大切です。
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02
各選択肢の用語について確認していきます。
ジェンダー・ギャップ(Gender Gap): 性別による社会的・経済的格差を指します。例えば、男女間の賃金格差や教育の機会差などが含まれます。本問では不正解となります。
セクシャル・マイノリティ(Sexual Minority): LGBTQ+ コミュニティーの一員で、性的指向や性自認が主流の社会的期待から外れる人々を指します。本問では不正解となります。
正解です。
「ジェンダー・ステレオタイプ」は、社会的に定着した性別に基づく固定観念やイメージを指します。この概念は、男性や女性に対する特定の役割や性質を一般化し、社会的期待や役割分担を制約することがあります。例えば、「男性は強くなければならない」「女性は優しく世話好きであるべき」といった性別に基づく固定的なイメージや期待がジェンダー・ステレオタイプとして捉えられます。
ジェンダー・アイデンティティ(Gender Identity): 個々人が自らの性別をどのように認識し、捉えるかに関する概念です。本問では不正解となります。
セクシャル・オリエンテーション(Sexual Orientation): 個々人が性的に魅力を感じる対象の性別や性的指向を指します。本問では不正解となります。
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03
ジェンダーやセクシャリティに関する問題です。それでは正解を見ていきましょう。
ジェンダー・ギャップとは、例えば管理職の数や教育を受ける機会など、性差により生じている格差を指します。 この解答は不正解です。
セクシャル・マイノリティ とは、「性的少数者」ともいい、愛情の対象とする性や性自認などが多数派とは異なる人々のことを指します。この解答は不正解です。
ジェンダー・ステレオタイプ とは、性別による固定観念や思い込みのことです。この解答が正解です。
ジェンダー・アイデンティティ とは「性同一性」「性自認」とも呼ばれ、自分の性別についての認識を指します。この解答は不正解です。
セクシャル・オリエンテーションとは「性的指向」とも呼ばれ、その人が愛情対象とする性別のことです。この解答は不正解です。
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