公認心理師の過去問
第6回 (2023年)
午後 問15
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問題
公認心理師試験 第6回 (2023年) 午後 問15 (訂正依頼・報告はこちら)
B. F. Skinner の行動理論に基づく介入で、ポイントを貯めることで行動を強化する技法として、適切なものを1つ選べ。
- 三項随伴性
- チェイニング
- フェイディング
- レスポンスコスト
- トークンエコノミー
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この過去問の解説 (3件)
01
B.F. Skinner の行動理論に基づく介入で、ポイントを貯めることで行動を強化する技法を確認していきます。
Skinnerの行動主義において、反応とそれに続く報酬の間の関係を指します。刺激、反応、結果の三つの要素の相互作用が行動を形成するとされます。よって本問では不正解となります。
複数のステップから成る行動を一連の連鎖として学習させる手法で、各ステップが次のステップの刺激となります。よって本問では不正解となります。
新しい行動を獲得するために、サポートや手助けを段階的に減らしていく手法です。例えば、最初は手助けを受けながら行動を学び、徐々にその手助けを減らして自立するようになります。よって本問では不正解となります。
望ましくない行動を示した場合に報酬や権利を剥奪することで、その行動を減少させる技法です。よって本問では不正解となります。
正解です。
トークンエコノミーは、ポイントやトークンを使用して望ましい行動を強化する方法です。個人が特定の望ましい行動を示すたびにトークンが与えられ、これらのトークンは後で報酬や特典と交換可能です。
この技法は、集団療法や教育環境などでよく使われます。例えば、学校のクラスで教師が生徒にトークンを与え、それらを特定のポイント数まで貯めると報酬と交換できるようにすることで、学習行動を促進します。
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02
応用行動分析に関する問題です。解答を見ていきましょう。
三項随伴性とは、「弁別刺激」「行動」「結果」の3つの対応関係を把握して、随伴性(刺激を受けて行動に変化が生じること)を操作することを指します。この解答は不正解です。
チェイニングとは、「目標とする課題をいくつかのスモールステップに分解して教え、最後にそのいくつかの課題を繋げて目標を達成する」方法です。この解答は不正解です。
「オペラント条件付けの最終段階において、プロンプト(行動するための手がかり)を徐々に少なくしてプロンプトなしでも自発的な行動ができるようにする」やり方のことです。この解答は不正解です。
トークンエコノミーの逆であり、「望ましくない行動が出現した時に、報酬(トークン)を減らすことでその行動を減らす」方法のことです。この解答は不正解です。
「望ましい行動が出現した時に報酬(トークン)を与えてその行動の出現を増やす」方法であり、この解答が正解です。
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03
学習理論に関する問題です。
選択肢を見てみましょう。
誤りです。
三項随伴性とは、「ある刺激や状況において、ある行動をした場合に、ある結果が得られる」という関係性を説明したものです。「ABC分析」とも呼ばれます。
誤りです。
チェイニングとは、学習者へ何かのスキルを教える際に、そのスキルを小さなステップに分けて1つずつ学習できるようにする事を言います。最終的に、全てのステップをつなぐ事で、1つのスキルを身につける事ができます。
誤りです。
フェイディングとは、学習者が人から援助を受けてできるようになったスキルについて、少しずつ援助を減らしていく事を言います。援助を減らし、最終的には学習者自身の力でできるように促します。
誤りです。
レスポンスコストとは、望ましくない行動、不適切な行動を減らすための手法です。
望ましくない行動をした場合に、対象者にとってのトークン(ご褒美、ポイント)を減らす事によって、望ましくない行動をしないように促します。
正答です。
トークンとは、「ご褒美、ポイント」などを意味します。
学習者(主に子ども)の、好ましい行動、適切な行動を増やすための手法です。
好ましい行動があった時に、褒められる、シールをもらえるなどのトークンを与える事によって、好ましい行動を増やそうとするものです。
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