公認心理師の過去問
第6回 (2023年)
午後 問16
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問題
公認心理師試験 第6回 (2023年) 午後 問16 (訂正依頼・報告はこちら)
特別支援教育に関する説明として、最も適切なものを1つ選べ。
- 通級による指導は、高等学校では行わない。
- 特別支援学校などの特別な教育機関で取り組まれるものである。
- 就学先として特別支援学校を選択した場合は、高等部まで持続する。
- 通級による指導は、毎日2時間から4時間、通級指導教室で特別な指導を行うものである。
- 特別支援学校、特別支援学級及び通級による指導では、個別の指導計画を作成しなければならない。
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この過去問の解説 (3件)
01
特別支援教育は、異なる教育ニーズを持つ生徒に対して、個々のニーズに合わせた教育を提供する教育の枠組みです。適切な支援や指導を行い、生徒の学びや成長を促進することが目的です。生徒が障害や特別な学習ニーズを持つ場合に、そのニーズに応じて教育プログラムをカスタマイズすることが重要です。
通級による指導は、高等学校でも行われることがあります。一部の生徒には高校生活を送りながら通級指導を受ける場合もあります。よって不正解となります。
特別支援教育の一部でありますが、特別支援学校だけでなく、通常の学校での取り組みや支援も特別支援教育の一環として含まれます。よって不正解となります。
部分的に正しいですが、全ての場合に当てはまるわけではありません。特別支援学校での就学を選択した場合、高等部まで通うケースもありますが、個々のケースによって異なります。よって不正解となります。
一般的な特徴が記されていますが、特別支援教育の規模や実施方法は地域や学校によって異なります。通級指導は、一定の時間枠で行われることが一般的ですが、時間の長さや回数は異なる場合があります。よって不正解となります。
正解です。
特別支援学校、特別支援学級、通級指導において、個別の指導計画を作成することが求められます。これは、生徒のニーズに合わせた適切な支援を提供し、個々の目標や学習プランを定めるためのものです。
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02
特別支援教育についての問題です。解答を見ていきましょう。
平成30年度から、高等学校でも通級指導が制度化されましたのでこの解答は不正解です。
特別支援教育は、平成19年4月に文部科学省から「これまでの特殊教育の対象の障害だけでなく、知的な遅れのない発達障害も含めて、特別な支援を必要とする幼児児童生徒が在籍する全ての学校において実施されるものである。」と関係機関に通知されているものです。
この解答は不正解です。
就学先については、ライフステージごとに必要に応じて柔軟な見直しができるので、この解答は不正解です。
通級による指導は、障害の程度や学校種・地域によっても違いがあるのでこの解答は不正解です。
「個別の教育支援計画及び個別の指導計画の作成・活用」は学習指導要領で義務とされていますので、この解答が正解です。
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03
特別支援教育とは、「障害のある幼児児童生徒の自立や社会参加に向けた主体的な取組を支援するという視点に立ち、幼児児童生徒一人一人の教育的ニーズを把握し、その持てる力を高め、生活や学習上の困難を改善又は克服するため、適切な指導及び必要な支援を行うもの」です。
(文部科学省HPより)
では、選択肢を見てみましょう。
誤りです。
高等学校においても通級による指導が行われています。
誤りです。
特別支援学校に限られたものではありません。小学校や中学校などにも特別支援学級がありますし、通級指導も行われています。
誤りです。
児童生徒の成長や状況により、必要な場合は就学先の再検討を行います。再検討によって、特別支援学校から別の学校へ措置変更する場合もあります。
誤りです。
通級による指導の時間は、毎日2時間から4時間という決まりはありません。
1年間で最大280時間まで受ける事ができますが、実際に指導を受ける時間は児童生徒の特性や課題、地域の体制によって異なると言えます。
正答です。
「個別の指導計画」とは、それぞれの児童生徒に合わせた指導ができるよう、指導目標、指導内容、指導方法などを計画するものです。それを基に実践し、成果を振り返りながら指導を進めます。
特別支援教育では、作成する事が義務付けられています。
スクールカウンセラーとして働く場合、特別支援教育について話題になる事があります。基本的な知識、その地域や学校の体制についても、よく理解しておく事が大切です。
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