公認心理師の過去問
第6回 (2023年)
午後 問20
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問題
公認心理師試験 第6回 (2023年) 午後 問20 (訂正依頼・報告はこちら)
地域支援における課題中心の間接的支援を表す用語として、適切なものを1つ選べ。
- 危機介入
- ジョイニング
- エンパワメント
- リフレーミング
- コンサルテーション
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この過去問の解説 (3件)
01
各用語の意味を確認していきます。
「危機介入」は、危機的状況下における支援や介入を意味します。通常、危機に対処し、安全を確保するための行動を指します。本問では不正解となります。
「ジョイニング」は、クライアントとカウンセラーや支援者が密接につながり、信頼関係を築くことを指します。クライアントとの関係性構築が重要です。本問では不正解となります。
「エンパワメント」は、個人やコミュニティが自己決定し、能力を高め、自己の問題を解決するための力を身につけるプロセスです。本問では不正解となります。
正解です。
これは、専門家やコミュニティの支援者が、問題や課題について他者と協力しながら解決策を見つけたり、情報を共有したりするプロセスを指します。専門知識を提供し、アドバイスを与えたり、さまざまな選択肢を提示したりして、課題の解決や改善に向けて支援を行います。
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02
この問題では、クライエントの関わり方についての知識が問われています。
選択肢を見てみましょう。
誤りです。
危機介入とは、危機的な状況において、普段通りの方法では対処する事ができておらず、抑うつ状態や睡眠の困難などの症状が起きている場合に介入をする事です。クライエントが本来のように自分の力で対処できるようになるまでの、短期的な支援を行います。
誤りです。
ジョイニングとは、家族療法において、カウンセラーが対象とする家族に積極的に関わりを持っていく手法です。共感的に関わり、家族の中にあるコミュニケーションの取り方を真似るなどしながら、課題解決へ向けてのアプローチをしていくものです。
誤りです。
エンパワメントとは、個人や集団が元々持っている力を十分に発揮できるように力を引き出す、自信を持たせるという手法です。具体的には、個人や集団に自分達で決定するように促す、個人や集団の考えを支持するなどの関わりがあげられます。
誤りです。
リフレ―ミングとは、物事の捉え方を変えていく事です。
例えば、「大雑把で、何をするにも雑な人」と考えるとネガティブに聞こえますが、同じような意味でも「細かい事にこだわらず、大らかな人」と捉える事もできます。否定的に感じられる事でも、見方を変えれば肯定的にも考えられるというアプローチをしていきます。
正答です。
コンサルテーションとは、クライエントを直接的に支援している人に対して、他領域の専門家が間接的に助言や指導を行い、クライエントを支援していく手法を言います。
例えば、学校においては、担任教諭に対して、スクールカウンセラーが児童生徒への関わり方を助言する事があります。
公認心理師の支援は、常にクライエントへの直接的なものとは限りません。コンサルテーションや心理教育などの、間接的な形でできる支援も多くありますので、その場面に合わせた手法を取り入れていく事が大切です。
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03
地域支援についての問題です。では解答を見ていきましょう。
危機介入とは「問題が起こっている状況をアセスメントして、計画を立て、本人と周囲の環境も考慮して介入し、元の状態に戻すこと」を指します。間接的支援ではないので、この解答は不正解です。
ジョイニングとは家族療法でよく使われる用語で、「カウンセラーがクライエントの家族と積極的に関わり、その家族の中の決まりや役割、コミュニケーションなどに合わせること」を指します。この解答は不正解です。
エンパワメントとは、「対象とする個人または社会などが、自信を持って決定を下せるような力を持つこと」を指します。この解答は不正解です。
リフレーミングとは、「それまでの枠組みを変え、新たな視点で考えること」を指します。この解答は不正解です。
コンサルテーションとは、「ある領域の専門家について、他領域や他機関の別の専門家が助言を行うこと」を指します。この時、コンサルテーションを行う側(コンサルタント)は相談者に直接支援は行わず、あくまでも間接的な支援を行います。よって、この解答が正解です。
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