過去問.com - 資格試験の過去問 | 予想問題の解説つき無料問題集

公認心理師の過去問 第6回 (2023年) 午後 問23

問題

このページは問題閲覧ページです。正解率や解答履歴を残すには、 「条件を設定して出題する」をご利用ください。
[ 設定等 ]
受け入れ難い感情や願望を意識しないで済むよう、逆の態度や行動をとる防衛機制として、最も適切なものを1つ選べ。
   1 .
退行
   2 .
否認
   3 .
分裂
   4 .
反動形成
   5 .
投影同一化
( 公認心理師試験 第6回 (2023年) 午後 問23 )
このページは問題閲覧ページの為、解答履歴が残りません。
解答履歴を残すには、
条件を設定して出題する」をご利用ください。

この過去問の解説 (3件)

1

防衛機制についての問題です。では解答を見ていきましょう。

選択肢1. 退行

退行とは、強いストレスなどによって、発達段階が戻ってしまったような行動を取ることです。この解答は不正解です。

選択肢2. 否認

否認とは、自分にとって不都合な状況が受け入れられず、避けることを指します。この解答は不正解です。

選択肢3. 分裂

分裂とは、スプリッティングとも呼ばれ、「相手を全面的に信頼する一方で、思う通りにならないと激しく非難する」などの行動をとって、相反する感情を処理することです。この解答は不正解です。

選択肢4. 反動形成

反動形成とは、本心とは逆の態度や行動をとって、受け入れがたい感情や願望を意識しないようにすることです。この解答が正解です。

選択肢5. 投影同一化

投影同一化とは、自分が受け入れられない感情など(嫌悪感や憎しみ、劣等感など)をあたかも相手が持っていると思い込んで、相手もその感情などを持つよう操作することです。この解答は不正解です。

付箋メモを残すことが出来ます。
1

各用語の意味を確認していきます。

選択肢1. 退行

「退行」は、成熟した行動から未熟な行動への後退を意味します。本問においては不正解となります。

選択肢2. 否認

「否認」は現実を受け入れない心理的なメカニズムです。本問においては不正解となります。

選択肢3. 分裂

「分裂」は自己を二つの異なる部分に分けて考えたり経験することで、自己の中の矛盾を調和させようとする防衛機制です。本問においては不正解となります。

選択肢4. 反動形成

正解です。

「反動形成」は、受け入れがたい感情や願望を抑圧し、その対極的な感情や行動を強調する防衛機制です。例えば、過度に不安を感じた場合、その不安を隠すために極端な自信を見せたり、あるいは、深い恨みを持っていることを否定し、その人物に対して優しい態度を示すことがあります。

選択肢5. 投影同一化

「投影同一化」は、自分の感情や特性を他者に押し付け、それを自分自身のものだと認識することです。本問においては不正解となります。

0

防衛機制とは、自分に欲求不満の状態、受け入れにくい状況が起きた時に、自分の心を守るために働く機能です。10程度の種類があり、人や状況によって用いられる種類は様々です。

では、選択肢を見てみましょう。

選択肢1. 退行

誤りです。

退行とは、実際の年齢よりも幼い精神状態のようにふるまう事です。

例えば、思い通りにならない事があった時に、子どものように泣きじゃくる、甘えるなどの様子が見られる場合です。

選択肢2. 否認

誤りです。

否認とは、受け入れがたい事実について認めようとしない、なかった事にしようとする事です。

例えば、自分の病気や自分の失敗などを認めようとしないなどの場合です。

選択肢3. 分裂

誤りです。

分裂とは、一部の側面しか見ないようにする事です。

例えば、好意を寄せる人に対して、短所が見えているにも関わらず、良いところばかりを見ているような場合です。

選択肢4. 反動形成

正答です。

問題文は、反動形成の説明として適切です。

例えば、とても苦手だ、怖いと感じている人について、その人がいないところで過度に褒める、贈り物などをするなど、本心と合わない行動をする場合を言います。

選択肢5. 投影同一化

誤りです。

投影同一化とは、自分の感情を相手に投影し、相手が自分に向けている感情だと感じる事です。例えば、自分が攻撃性を感じている相手に対して、その攻撃性が、’相手から自分に向けられている’と感じるような場合を言います。本来は、’自分が相手に攻撃性を向けている’のですが、その状況を受け入れられないために、相手から自分に向かっていると感じる事で心を守ろうとします。

まとめ

防衛機制は心理学の基本的な知識の一つです。この概念を理解している事で、人間関係の不自然さを感じた時、クライエントの言動に違和感を持った時などに、アセスメントをしやすくなります。自分自身も自然と使っている防衛機制があると思われますので、自分の状態を振り返りながら学ぶと覚えやすいと考えます。

問題に解答すると、解説が表示されます。
解説が空白の場合は、広告ブロック機能を無効にしてください。
他のページから戻ってきた時、過去問ドットコムはいつでも続きから始めることが出来ます。
また、広告右上の×ボタンを押すと広告の設定が変更できます。
この公認心理師 過去問のURLは  です。
付箋は自分だけが見れます(非公開です)。