公認心理師の過去問 第6回 (2023年) 午後 問22
この過去問の解説 (3件)
日常生活上の遂行機能を評価する心理検査を確認していきます。
正解です。
BADSは、前頭葉損傷や実行機能障害を評価するための尺度です。日常生活での問題や機能的な困難を特定するために使われます。この検査では、実行機能のさまざまな側面をテストし、計画立案、柔軟性、抑制などの能力を評価します。
EQ-5Dは、健康関連QOLを測定するための標準化されたツールで、健康状態の五つの次元を評価します(移動、自己ケア、日常生活活動、疼痛/不快感、不安/うつ)。日常生活上の機能だけでなく、健康関連のQOLを評価するためのものです。本問においては不正解となります。
IES-Rは、トラウマ体験後の心理的影響を評価するための尺度で、特にPTSD(心的外傷後ストレス障害)に焦点を当てています。本問においては不正解となります。
K6は、一般的な心の健康状態を評価するための短いスクリーニングツールで、うつや不安などの心の問題を評価します。本問においては不正解となります。
SDSは、うつ病の自己評価尺度であり、うつ病の症状の程度を測定します。本問においては不正解となります。
心理検査についての問題です。解答を見ていきましょう。
BADSは「日常生活上の遂行機能に関する問題点を検出するための検査」ですので、正解です。
EQ−5Dとは、HRQOL(健康関連QOL)を測定する尺度ですので、この解答は不正解です。
IES−Rとは、PTSDの評定するための尺度ですので、この解答は不正解です。
K6はうつや不安障害のスクリーニング検査ですので、この解答は不正解です。
SDSとは、うつ性を評価する評価尺度ですので、この解答は不正解です。
心理検査についての知識が問われています。
選択肢を見てみましょう。
正答です。
BADSは、日常生活上の遂行機能(自分で目標や計画を立てて行動する力)を評価するものです。脳損傷のある方、精神障害のある方などの評価に用いられます。
誤りです。
EQ‐5Dは、健康関連QOLの尺度です。移動、身の回りの管理、生活、痛み・不快感、不安・ふさぎ込みの5項目について評価をします。
誤りです。
IES-Rは、PTSDの診断、症状の評価に用いられる尺度です。
誤りです。
K6は、うつ病や不安障害などのスクリーニングに用いられるものです。6項目への回答により、心の健康状態を評価します。
誤りです。
SDSは、うつ状態について評価するもので、対象者が自分で回答する方法で評価します。
心理検査には多くの種類があります。回答方法なども様々ですので、検査の実施方法や対象者などについてよく学んでから実施しましょう。
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