公認心理師の過去問
第6回 (2023年)
午後 問26

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問題

公認心理師試験 第6回 (2023年) 午後 問26 (訂正依頼・報告はこちら)

子どもが里親や児童福祉施設などに措置される際、その前後に児童福祉司と、里親や施設職員が連携しながら、子どもへの特別の配慮を行うことが求められる。このような支援を表す用語として、最も適切なものを1つ選べ。
  • イン・ケア
  • アドボカシー
  • 新エンゼルプラン
  • アドミッション・ケア
  • パーソンセンタード・ケア

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題では、福祉や社会的養護に関する用語についての知識が問われています。

正答は「アドミッション・ケア」です。

詳しく内容を見てみましょう。

選択肢1. イン・ケア

誤りです。

児童養護施設内で行われる支援です。児童が健やかに成長できるよう、生活(衣食住)を支える事を指します。

選択肢2. アドボカシー

誤りです。

「権利擁護」を指しています。弱い立場の人の生命や権利、利益を擁護する事です。児童福祉においても、児童が考えや気持ちを表現できるようサポートする事が大切です。

選択肢3. 新エンゼルプラン

誤りです。

政府が少子化対策として制定した基本計画です。

1994年に策定されたエンゼルプランを、2000年に見直したものを新エンゼルプランと呼びます。2004年までの10年間で幅広い事業が展開されました。

保育サービスの充実だけでなく、仕事と子育ての両立するための雇用、母子保健医療、教育環境の充実などの取り組みがありました。

選択肢4. アドミッション・ケア

正答です。

児童が里親や児童福祉施設へ措置される前に、生活リズムを整える、施設や学校の見学をするなどの支援を行い、児童が安心して過ごせるようにします。また、措置の後にも児童の様子をよく観察、アセスメントしながら支援していきます。

選択肢5. パーソンセンタード・ケア

誤りです。

認知症をもつ方のケアの考え方の一つです。

認知症をもつ方を尊重し、その人の立場に立って、その人らしさを大切にしながらケアを行うという考え方です。

まとめ

児童養護施設では、イン・ケア、アドミッション・ケアだけでなく、リービング・ケア(退所に見受けた準備を行う)、アフター・ケア(退所した後の支援)などのケアも行われています。

公認心理師は、社会的養護に関わる現場もありますので、基本的な用語について学んでおきましょう。

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02

各選択肢の用語を確認していきます。

選択肢1. イン・ケア

イン・ケア(In Care): 保護措置のもとで子供が生活している状態のことです。

本問では不正解となります。

選択肢2. アドボカシー

アドボカシーとは、特定の個人や集団の権利や利益を代弁することを指します。本問では不正解となります。

選択肢3. 新エンゼルプラン

政府が少子化対策として打ち出した計画です。

本問においては不正解となります。

選択肢4. アドミッション・ケア

正解です。

子供の入所時に適切な支援を提供するために、児童福祉司や関係者が協力し合い、子どもの特別な配慮を行うことが求められます。

選択肢5. パーソンセンタード・ケア

パーソンセンタード・ケア(Person-Centered Care): 個々の人のニーズや選択を尊重し、その人に合った支援を提供するケアのアプローチを指します。本問においては不正解となります。

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