公認心理師の過去問
第6回 (2023年)
午後 問42
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問題
公認心理師試験 第6回 (2023年) 午後 問42 (訂正依頼・報告はこちら)
「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について」(平成23年、中央教育審議会)の「社会的・職業的自立、学校から社会・職業への円滑な移行に必要な力」に示されている「基礎的・汎用的能力」に含まれないものを1つ選べ。
- 課題対応能力
- 連携・協働能力
- 自己理解・自己管理能力
- キャリアプランニング能力
- 人間関係形成・社会形成能力
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この過去問の解説 (2件)
01
キャリア教育とは、大人になる時に社会的、職業的に自立するために必要な能力や態度を育てる事を目的とした教育的な働きかけを言います。
「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について」(文部科学省)では、キャリア教育・職業教育の基本的な方向性、学校ごとの教育のポイントなどが示されています。
「社会的・職業的自立、学校から社会・職業への円滑な移行に必要な力」もまとめられており、「基礎的・基本的な知識・技能」「基礎的・汎用的能力」「論理的思考力、創造力」「意欲・態度及び価値観」「専門的な知識・技能」の5つが示されています。
また、就職する段階で求められる事は「コミュニケーション能力」「熱意・意欲」「行動力・実行力」などの基本的な能力であるとし、これらの能力を育てる事もキャリア教育の視点に必要とされています。
これらの能力を「基礎的・汎用的能力」と呼び、「人間関係形成・社会形成能力」「自己理解・自己管理能力」「課題対応能力」「キャリアプランニング能力」の4つが挙げられています。
では、選択肢を見てみましょう。
「課題対応能力」は「基礎的・汎用的能力」に含まれます。
「仕事をするうえでの様々な課題を発見・分析し、適切な計画を立ててその課題を処理し、解決することができる力」と示されています。
「連携・協働能力」は「基礎的・汎用的能力」には含まれません。
よって、この問題では正答です。
「自己理解・自己管理能力」は「基礎的・汎用的能力」に含まれます。
「自分が「できること」「意義を感じること」「したいこと」について、社会との相互関係を保ちつつ、今後の自分自身の可能性を含めた肯定的な理解に基づき主体的に行動すると同時に、自らの思考や感情を律し、かつ、今後の成長のために進んで学ぼうとする力」と示されています。
「キャリアプランニング能力」は「基礎的・汎用的能力」に含まれます。
「「働くこと」の意義を理解し、自らが果たすべき様々な立場や役割との関連を踏まえて「働くこと」を位置付け、多様な生き方に関する様々な情報を適切に取捨選択・活用しながら、自ら主体的に判断してキャリアを形成していく力」と示されています。
「人間関係形成・社会形成能力」は「基礎的・汎用的能力」に含まれます。
「多様な他者との考え方や立場を理解し、相手の意見を聴いて自分の考えを正確に伝えることができるとともに、自分の置かれている状況を受け止め、役割を果たしつつ他者と協力・協働して社会に参画し、今後の社会を積極的に形成することができる力」と示されています。
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02
本答申では、学校から社会への円滑な移行に必要な基礎的能力として以下の4つが挙げられています。
①人間関係形成・社会形成能力
②自己理解・自己管理能力
③課題対応能力
④キャリアプランニング能力
先述の4つの能力に含まれています。
答申で掲げられる基礎的能力には含まれないため不適切です。
先述の4つの能力に含まれています。
先述の4つの能力に含まれています。
先述の4つの能力に含まれています。
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