公認心理師の過去問 第6回 (2023年) 午後 問49
この過去問の解説 (2件)
子どもの心理療法を行う場合、その親、家族との関わりも大切です。
心理療法を効果的に進めるためにも、公認心理師として適切な態度を学びましょう。
では、選択肢を見ていきます。
誤りです。
子どもが心理療法が必要としている場合、親子間の関わり方を知り、アセスメントする事はとても重要です。また、公認心理師の助言によって、親子間の関係性に変化が生じ、子どもの状態が改善する事もあります。必要に応じて、親子の状況に関する質問や助言をする事が求められます。
誤りです。
親が疑問を表明した場合、それが必ずしも抵抗とは言えません。なぜ疑問を感じているのかを広い視野で検討した上での対応が重要です。
誤りです。
親自身の抱えている問題が子どもに影響している場合もあります。子どもだけでなく、親や家族の状況をアセスメントする事も大切ですので、十分に話を聴きましょう。
正答です。
来談した理由や公認心理師に求めている事について、親と子、公認心理師の間で共有する事が大切です。それによって、互いに協力し合いながら心理療法へ取り組む事ができます。
子どもが心理療法、カウンセリングを必要としている場合、親も心配していたり、困り事を抱えていたりする事も多くあります。親の変化が子どもの状態の改善につながる場合もありますので、子どもだけでなく親や家族、生活環境、社会的な状況などについても親からよく話を聴き、アセスメントしながら関わる事が大切です。
子どもへの心理療法を行う際の、親への対応に関する問題です。
子どもの心理的問題を改善させるために意義があると判断される場合に、親に関する情報や課題に触れるということを押さえておきましょう。
親子の相互作用の問題は、子どもが抱える心理的問題と深く関係するため、必要に応じて質問や助言を行います。
子どもへの心理療法を行うにあたって、親がその意義や目的を理解していなければドロップアウトにつながる恐れもあるため、丁寧な説明や導入が必要です。
親と子の相互作用の影響は大きく、たとえ子どもの心理療法といっても親の問題を完全に切り分けることは困難です。必要に応じて親自身の抱える問題にも触れることが子どもの心理的問題の改善につながります。
親子同席で来談の目的を共有できれば、その後の心理療法の効果が高まることが期待されます。
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