公認心理師の過去問
第6回 (2023年)
午後 問56

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問題

公認心理師試験 第6回 (2023年) 午後 問56 (訂正依頼・報告はこちら)

地域ケア会議について、適切なものを2つ選べ。
  • 政策の立案や提言はしない。
  • 会議のメンバーは固定しない。
  • 個別のケースは取り扱わない。
  • 地域包括支援ネットワークを構築する。
  • インフォーマルサービスの開発は対象外である。

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この過去問の解説 (2件)

01

地域ケア会議は、地域包括システムを構築するための会議です。市町村や地域包括支援センターが主催します。行政職員、医療や介護の専門職が参加し、個別ケースの支援内容や地域の実状・課題について検討します。

では、選択肢を見てみましょう。

選択肢1. 政策の立案や提言はしない。

誤りです。

地域ケア会議では、地域に必要な政策や事業について立案し、実施につなげていきます。

選択肢2. 会議のメンバーは固定しない。

正答です。

会議のメンバーは、その会議の目的や内容によって変わります。

選択肢3. 個別のケースは取り扱わない。

誤りです。

個別のケースの支援状況や内容についても検討されます。

選択肢4. 地域包括支援ネットワークを構築する。

正答です。

地域包括支援ネットワークを構築するために実施されます。

選択肢5. インフォーマルサービスの開発は対象外である。

誤りです。

インフォーマルサービスとは、介護保険サービスなどの公的機関による制度ではないサービスを指します。地域の実状に合わせて、インフォーマルサービスについても検討されます。

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02

地域ケア会議は、「高齢者個人に対する支援の充実と、それを支える社会基盤の整備とを同時に進めていく、地域包括ケアシステムの実現に向けた手法」です。

(厚生労働省老健局(2014)「地域包括ケアの実現に向けた地域ケア会議実践事例集」より引用)

具体的には以下の5つの働きで地域住民の安心・安全とQOL向上を目指します。

 ①個別課題を解決する

 ②ネットワークを構築する

 ③地域課題を発見する

 ④地域づくり・資源開発を行う

 ⑤政策を形成する

選択肢1. 政策の立案や提言はしない。

地域に必要な政策を立案、提言することも機能の一つですので、不適切です。

選択肢2. 会議のメンバーは固定しない。

先に述べた5つの機能は実務者レベルで対応すべきものから、代表者レベルで対応すべきものまで様々です。

そのためメンバーは固定されていませんから、適切な記述です。

選択肢3. 個別のケースは取り扱わない。

個別のケースに対する支援も対象となりますので、不適切です。

選択肢4. 地域包括支援ネットワークを構築する。

先に述べた機能に含まれていますので、適切な記述です。

選択肢5. インフォーマルサービスの開発は対象外である。

地域の新たな資源開発も行いますので、不適切な記述です。

参考になった数3