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公認心理師の過去問 第6回 (2023年) 午後 問72

問題

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1歳4か月の女児A、保育園児。母子家庭で育つ。隣人から児童相談所に、毎日Aの泣き声がすると通告があった。児童相談所の担当者がA宅を訪問すると、母親Bが玄関で対応した。訪問理由を説明し、Aとの面会を依頼すると、BはAを抱いて出てきた。AはBに甘えており、外傷は確認されなかったが、体格が小さかった。Bは、「Aは離乳食を嫌うのです。他の子に比べて、体が小さくて。いらいらして怒鳴るとAが泣くことはあるけれど、今後は気をつけます」と扉を閉めた。後日、要保護児童対策地域協議会で個別ケース検討が行われた。
関係機関が行うAとBへの初期支援として、不適切なものを1つ選べ。
   1 .
児童委員が、Bの相談に乗りながら、子育ての苦労を聴き取る。
   2 .
保育所で、Aの行動観察を行い、Aの心身の発達をモニターする。
   3 .
児童相談所が警察に協力を依頼し、立入調査を行って、Aの状態を確認する。
   4 .
小児科医が、Aの身体測定を定期的に実施し、発育不良のアセスメントを行う。
   5 .
保健センターで、保健師が乳幼児健診の機会を活用して、必要な市町村サービスを紹介する。
( 公認心理師試験 第6回 (2023年) 午後 問72 )
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この過去問の解説 (2件)

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この事例では、児童虐待の心配がされています。

この問題を考えるポイントは次の通りです。

・Bは児童相談所の訪問を受け入れている。

・AがBに甘える様子がある(母子の愛着関係が築かれているように見える)

・Aに外傷はない。

・Bが離乳食についての困り感を話している。

・Bは自身がいらいらして怒鳴る事を認めている。

BのAに対する虐待の心配はされながらも、AとBの親子関係には健康的な様子見られています。また、Bは児童相談所に対して協力的な態度を示しており、困っている事も素直に話す事ができます。

よって、医療機関や保育所などの身近な機関で見守る、Bの相談を受けながら対応する事が可能な状態を考える事ができ、警察の協力を得て立ち入り調査を行う必要はないと言えます。

選択肢3. 児童相談所が警察に協力を依頼し、立入調査を行って、Aの状態を確認する。

よって、この問題の選択肢の中で不適切と言えるのは、「児童相談所が警察に協力を依頼し、立ち入り調査を行って、Aの状態を確認する」であり、正答となります。

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虐待の恐れがある事例です。

「毎日の泣き声」「体の小ささ」「怒鳴ることがある」という点で虐待の恐れがある一方で、「Bを抱いて出てくる」「BがAに甘える様子がある」「離乳食を嫌うゆえに体格が小さい」「外傷はない」等、虐待リスクは高いものの確定ができない状況です。

そこで、虐待が生じていないか注意しながら母子の見守り・支援をしていく必要があります。

選択肢1. 児童委員が、Bの相談に乗りながら、子育ての苦労を聴き取る。

上述のように、母子の見守りと支援を続けることが重要ですので、適切です。

選択肢2. 保育所で、Aの行動観察を行い、Aの心身の発達をモニターする。

上述のように、母子の見守りと支援を続けることが重要ですので、適切です。

選択肢3. 児童相談所が警察に協力を依頼し、立入調査を行って、Aの状態を確認する。

現時点では、虐待が発生していると言い切れない状況ですので、強制力のある対応は不適切です。

選択肢4. 小児科医が、Aの身体測定を定期的に実施し、発育不良のアセスメントを行う。

上述のように、母子の見守りと支援を続けることが重要ですので、適切です。

選択肢5. 保健センターで、保健師が乳幼児健診の機会を活用して、必要な市町村サービスを紹介する。

上述のように、母子の見守りと支援を続けることが重要ですので、適切です。

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