公認心理師の過去問
第7回 (2024年)
午前 問14
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問題
公認心理師試験 第7回 (2024年) 午前 問14 (訂正依頼・報告はこちら)
ある地域や国などにおいて、歴史的に作り出され暗黙のうちに共有されている、自他の関係性についての通念を表す用語として、最も適切なものを1つ選べ。
- 自己物語
- 集団規範
- 暗黙の人格観
- 文化的自己観
- 内集団バイアス
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この過去問の解説 (2件)
01
以下に解説します。
自分の経験や人生の出来事を通して作り出される、自己についての個人的な物語です。
特定の集団内で受け入れられている行動や価値観の基準で、個人間の通念よりも行動に関するルールに焦点を当てています。
ある人の性格特性について、他の特性と関連付けて推測する際の無意識の信念です。
正しいです。文化的自己観は、特定の文化や地域で歴史的に形成され、人々の間で暗黙のうちに共有されている自己と他者との関係性についての通念を指します。これは、文化が自己理解や他者との関係の捉え方にどのように影響を与えるかを示す概念です。
自分が属する集団を優遇し、他の集団を相対的に低く評価する傾向です。
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02
自己の捉え方、集団における心の動きなどに関する問題です。
この問題の正答は「文化的自己観」です。
では、選択肢を見てみましょう。
誤りです。
「自己物語」とは、自分のこれまでの経験、今現在の状況、これからの展望など、自分の人生をつながりのある物語のように捉えることです。自分がどのような人物であるかを自分で定義づけるような心の働きです。
誤りです。
「集団規範」とは、集団の中にあるルールや価値判断などを指します。ルールとして明確になっている内容もあれば、暗黙の了解のような場合もあります。
誤りです。
「暗黙の人格観」とは、人の性格に関する根拠のない考えです。血液型や容姿、職業などを手がかりに、根拠もなく性格をイメージしてしまうようなことです。例えば、「血液型がA型の人は几帳面だ」「眉の細い人は怖い」のようなことがあげられます。
正答です。
問題文は「文化的自己観」の説明として適切です。
誤りです。
「内集団バイアス」とは、自分の所属する集団を他の集団より優れている、素晴らしいと認知し、優遇するような行動をとる傾向です。「内集団びいき」とも呼ばれます。
選択肢にある心の動きは、誰もが自然と体験していることだろうと思います。人を援助する公認心理師としては、このような心の傾向を理解しておき、支援の場面でクライエントや一緒に働くスタッフに偏った見方をしないよう心がけておくと良いでしょう。
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