公認心理師の過去問
第7回 (2024年)
午前 問18
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問題
公認心理師試験 第7回 (2024年) 午前 問18 (訂正依頼・報告はこちら)
限局性学習症/限局性学習障害のアセスメントに用いられるツールとして、最も適切なものを1つ選べ。
- CARS
- Conners3
- LDI−R
- M−CHAT
- Vineland−Ⅱ
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この過去問の解説 (2件)
01
小児用の心理検査に関する問題です。
この問題の正答は「LDI-R」です。
では、選択肢を見てみましょう。
誤りです。
「CARS」は、「小児自閉症評価尺度」と呼ばれるものです。
自閉スペクトラム症の有無の可能性、程度について評価します。検査者による対象児の行動観察、その保護者からの聴き取りを行うものです。
誤りです。
「Conners3」は、小児のADHDの可能性、ADHDの方によく見られる問題行動の有無について評価します。
対象児本人用、保護者用、教師用の3種類の回答用紙があり、それぞれ質問紙へ回答を記入するものです。本人用は8~16才、保護者用と教師用は6~16才が対象年齢となっています。3種類全てを実施しなくても評価できますが、それぞれの結果の違いを見ることでより詳しくアセスメントすることができます。
正答です。
問題文は「LDI-R」の説明として適切です。これは「LD判断のための調査票」と呼ばれます。
小学1年生から中学3年生が対象となっており、LDの可能性とその内容について評価します。普段、対象児を指導している担任教師に、「聴く、話す、読む、書く、計算する、推論する、英語、数学」の力に関する質問への回答を求めます。
誤りです。
「M-CHAT」とは、「改訂乳幼児期自閉症チェックリスト修正版」と呼ばれる検査です。
16~30ヵ月の児童について、養育者が質問へ回答します。自閉スペクトラム症の可能性をアセスメントする際に用いられます。
誤りです。
「Vineland-Ⅱ」は、適応行動の評価する尺度です。
0歳~92歳11ヵ月までの方が対象となります。日常の様子について、「コミュニケーション、日常生活スキル、社会性、運動スキル」の適応行動と「不適応行動」を合わせた5つの指標で評価します。評価は、対象者をよく知る人(保護者、家族など)への半構造化面接で行われます。
小児をアセスメントするための心理検査にも多くの種類があります。評価の目的に合わせた検査を選択し、適切に実施しましょう。検査によって対象児童の状態を評価するだけでなく、必要な支援や関わりについても考えることが大切です。
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02
以下に解説します。
自閉症スペクトラム障害(ASD)の評価に用いられるツールで、学習障害のアセスメントには使用されません。
注意欠陥多動性障害(ADHD)の評価に用いられるツールで、学習障害のアセスメントには直接関連しません。
正しいです。L限局性学習症/限局性学習障害(LD)のアセスメントに用いられるツールです。LDI−Rは、学習障害を特定し、その特性を評価するために設計されており、学習障害の診断や評価に役立ちます。
幼児の自閉症スペクトラム障害のスクリーニングツールであり、学習障害とは関係ありません。
適応行動の評価ツールで、学習障害の診断には直接使用されませんが、関連する発達評価には用いられることがあります。
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