公認心理師の過去問
第7回 (2024年)
午前 問19
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問題
公認心理師試験 第7回 (2024年) 午前 問19 (訂正依頼・報告はこちら)
全般不安症/全般性不安障害が疑われる成人に用いられる心理検査として、最も適切なものを1つ選べ。
- BDI−Ⅱ
- GAD−7
- PDS
- PHQ−9
- TEG
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この過去問の解説 (2件)
01
成人用の心理検査に関する問題です。
この問題の答えは、「GAD-7」です。
では、選択肢を見てみましょう。
誤りです。
「BDI-Ⅱ」は、「ベック抑うつ質問票」と呼ばれる検査です。
13~80歳を対象として、抑うつ症状の有無と程度を評価します。被験者には、過去2週間の状態について21の質問に自己記入で答えてもらいます。
正答です。
問題文は「GAD-7」の説明として適切です。
全般性不安のアセスメントのために用いられ、症状の有無や程度を評価します。被験者には、過去2週間の状態について7つの質問に答えてもらいます。
誤りです。
「PDS」は、「外傷後ストレス診断尺度」と呼ばれるもので、PTSDの症状や程度の評価に用いられます。
被験者による自己記入で、約50の質問へ答えてもらいます。
誤りです。
「PHQ-9」は、うつ症状の有無や程度について評価します。
被験者には、過去2週間の状態について、9つの質問に自己記入で回答してもらいます。
誤りです。
「TEG」は、「東大式エゴグラム」と呼ばれるもので、交流分析を基とした性格検査です。
人の行動を5つの自我状態(CP,NP,A,PC,AC)で考え、そのバランスや程度を評価します。対象は16歳以上で、被験者には53の質問に自己記入で答えてもらいます。
この問題の選択肢には、精神疾患のアセスメントをするための検査が多くあります。心理検査は、あくまで診断の補助的な役割であり、これらの検査結果だけで診断するものではないと理解して実施することが必要です。検査の実施はクライエントの負担になる場合もありますので、安心して受けていただけるように配慮しながら実施しましょう。
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02
以下に解説します。
うつ病の症状を評価するための検査で、不安障害を直接評価するものではありません。
全般不安症(全般性不安障害、GAD)の症状を評価するために広く用いられる自己報告式の心理検査です。7つの質問から成り、過去2週間の間に経験した不安症状の程度を評価します。GAD-7は、全般性不安障害のスクリーニングや症状の重症度を測定するのに非常に有効です。
心的外傷後ストレス障害(PTSD)の評価に用いられる尺度で、全般性不安障害の評価には使用されません。
主にうつ病の診断や重症度の評価に使用されるもので、全般性不安障害の評価には特化していません。
投影法を使用した人格検査で、主に心理的な動機や感情を探るために使用されますが、不安障害のスクリーニングには適していません。
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